Adobe Summit 2015

Adobe、「Audience Manager」と「Primetime」の新マーケソリューション

別井貴志 (編集部)2015年03月11日 21時53分
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 Adobeは3月10日、デジタルマーケティングカンファレンス「Adobe Summit 2015」において、デジタルマーケティングソリューションである「Adobe Marketing Cloud」の2つの新ソリューションと既存ソリューションの新機能を発表した。

 これまでAdobe Marketing Cloudは、リアルタイムマーケティング分析・レポートの「Adobe Analytics」、ABテストの「Adobe Target」、デジタルアセット管理の「Adobe Experience Manager」(AEM)、ソーシャル運営・管理の「Adobe Social」、オーディエンス・広告管理の「Adobe Media Manager」、キャンペーン設定や顧客プロファイルの「Adobe Campaign」の6つのソリューションと、コラボレーションや認証、ダッシュボード、オーディエンス共有などの「コアサービス」で構成されてきた。これに、今回新しく「Adobe Audience Manager」と「Adobe Primetime」が加わった。

  • 新たに2つのソリューションが加わった

 Adobe Audience Managerには、顧客の行動についてさらなるインサイトを得るためのデータマネージメントプラットフォームだ。匿名のオーディエンスデータを売買する新しいAudience Marketplaceのデータを活用できる。Audience Marketplaceにより、広告主と発行元が匿名のサードパーティ(第三者)データを評価、購入することで、オーディエンスセグメントを拡張し、それらをデータ管理プラットフォームであるAdobe Audience Managerに取り込めるわけだ。例えば、オーディエンスデータは、特定のセグメントの旅行者をターゲットするために、広告やその他のコンテンツとともにホテルと旅行会社間で共有されている。また、Adobe Marketing Cloudの顧客は、匿名のファーストパーティ(当事者)データの売買と共有が可能になるため、企業が価値の高いオーディエンスを見極め、データ共有のためのパートナーを特定し、クロスチャネル顧客エンゲージメントを改善することができるという。

 さらに、Adobeはオーディエンスデータと行動データを結びつけるため、新アルゴリズムと「Audience Core Services」の新機能も導入した。これにによってマーケターは、ウェブサイトやアプリ、IoTデバイスのキャンペーンなどで収集したCRMデータや行動データを集約し、特定の属性に基づく独自の行動特性に応じた、顧客プロファイルを入手できるようになった。企業はこの機能を利用し、よりパーソナライズされた電子メールキャンペーンやウェブ、アプリコンテンツ、ソーシャルメディアエンゲージメントなどが提供可能だ。また、Audience Core Servicesは、Salesforce、Oracle、SAPといったレガシーCRMデータを統合することもできる。

  • Adobe Marketing Cloudは8つのソリューションとコアサービスで構成されるようになった。

 一方で、2つめの新ソリューションであるAdobe Primetimeは、NBC SportsやComcast、Turner Broadcasting、Time Warner Cableをはじめとしたメディア企業が使用するマルチスクリーンTVプラットフォームで、テレビの経験をどんなスクリーンでも提供し、コンテンツ、広告を提供できる。マーケターや広告運用の専門家はファーストパーティ(当事者)、セカンドパーティ、サードパーティ(第三者)のオーディエンスデータをAdobe Audience Managerに取り込み、特定セグメントのオーディエンスをターゲットし、広告キャンペーンを展開できるようになる。複数の機器にまたがるフリークエンシーキャップが可能で、メディア企業はさまざまなプラットフォームを通じてパーソナライズされた広告を提供できるようになる一方、タブレットやスマートフォン、テレビなど複数の機器を使用しているユーザーは、同じ広告を繰り返し見せられることがなくなるという。

 このほか、よりコンテクスト(文脈)に沿って統合化、調整された電子メール配信を可能にする「Adobe Campaign Standard」を発表した。この新しいサービスは、モバイルユーザー対応の新しいインターフェイスを提供し、マーケターはどのデバイスからでも電子メールによるキャンペーンを構築、管理できるようになった。

 さらにAdobe Analyticsには、マーケターが数百万規模のデータポイントにおいて例外的な事象が発生した理由の把握を支援する「Contribution Analysis」、CRMシステムや固有顧客IDを含むオンラインとオフラインの他社の企業データソースからデータを取り込める「Customer Attributes」などの新機能も導入された。

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