3月が近づいてきた。つまり、スペインのバルセロナで世界最大のモバイルカンファレンスMobile World Congress(MWC)が開幕し、モバイル業界が4日間にわたって大きく盛り上がるということだ。
毎年、数多くのテクノロジカンファレンスが開催されるが、最新のスマートフォンやウェアラブルといったモバイルテクノロジの初披露が確実に行われる場は、やはり現地時間3月2日に開幕するMWCだ。
もちろん、製品発表以外にも多くの見どころがある。テクノロジ業界のリーダーによる基調講演や、周波数帯、5G、電気通信業界のポリシー、モノのインターネット(Internet of Things:IoT)などをテーマとするディスカッションも開催される。2014年のMWCの来場者数は8万人以上。Facebookの最高経営責任者(CEO)のMark Zuckerberg氏は、莫大な金額を投じて買収したWhatsAppに買収額以上の価値があることを説明し、次の10億人をつなぐという同社の構想を示した。
MWCの真の主役は、もちろん最新のフラッグシップデバイスだ。そして、2015年は、サムスンの最新GALAXY携帯端末を超えるデバイスはないだろう。サムスンはMWCの正式な開幕に先駆けて、3月1日に「Unpacked」イベントを開催し、新型GALAXYを披露する予定だ。
「GALAXY S5」のプラスチック製の背面とメタルフレームの組み合わせがついに、フルメタルボディに変更されるという見方が有力だ。サムスンファンにとってはうれしいニュースである。
Bloombergによると、サムスンは「Project Zero」という開発コード名で2種類のフラッグシップデバイスを開発したという。その1つは、「GALAXY Note 4」の派生モデル「GALAXY Note Edge」のような曲面(3面)ディスプレイを搭載するとみられる。
サムスンがMWCで2種類のデバイスの発表を予定しているとのうわさが長い間ささやかれてきたが、Bloombergの報道によって現実味が増した。報道によると、いずれも5.1インチのディスプレイを搭載するという。つまり、GALAXY S5より大型のデバイスにはならないということだ。また、サムスンの最新「Exynos」チップが搭載される見込みだ。
サムスンは2015年、デザイン面で大胆な賭けに出ており、ミッドレンジの「GALAXY A」シリーズでメタルユニボディを採用したデバイスを発表した。同シリーズは薄型のデザインでも知られる。
困難を伴った2014年を終え、サムスンは新たな心構えで2015年に臨んでいるようだ。同社はInstagramとTwitterでの「TheNextGALAXY」キャンペーンでその心構えを示し、GALAXY S6では一からやり直したことを示唆している。
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