Kindleの機能やインターフェースに深入りするつもりはないが、このプラットフォームは成熟を続け、新たな機能が追加されてきている。米国では子ども向けの「Kindle FreeTime」や、「Vocabulary Builder」(調べた単語が自動的に追加される)は今や、Amazonの電子インク式電子書籍リーダーであるKindleシリーズすべてに搭載されている。また、同社は米国で「X-Ray」(書籍内の関連情報を浮かび上がらせる検索が行える)という機能も拡張している。さらに同社が2013年に買収した、読書と書評のSNSであるGoodreadsも統合されている。
米国のKindleは他の電子書籍リーダーと同様に、地元の図書館から電子書籍を借りられるようにもなっている。また、Amazonが毎日、あるいは週次や月次で提供するセール情報により、常に数多くの電子書籍が、安いものでは2ドル程度で利用可能となっている。ただ、こういった書籍は必ずしも名の通った著者の作品ではない。
早い話が、Amazonのエコシステムは、Barnes & NobleやApple、Koboのそれと比べると、いまだに高い優位性を保っているというわけだ。
Kindle Voyageの価格を見た場合、特に「Kindle Fire HD 6」タブレットがその半額で販売されていることを知っている場合、購入をためらってしまうかもしれない。しかし最近になって、Koboといった企業のなかにはより解像度の高いディスプレイを搭載した、より価格の高いハイエンドの電子書籍リーダーを販売する動きも出てきている。こういった企業は、市場で最高の専用電子書籍リーダーを手に入れたいと考えている読書好きをターゲットにしている。そして、Kindle Voyageはまさにそのような製品だと言える。つまり、低コストでは作れない素晴らしい電子書籍リーダーなのだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」