電子インクを採用した新しいKindleはすべて、プロセッサが1GHz、内蔵ストレージが4Gバイトとなっており、ストレージの拡張はできない(とは言うものの4Gバイトもあれば電子書籍やその他のドキュメントを数千冊格納できる)。ただ、Kindle VoyageのRAMとして、下位モデルの500Mバイトの倍となる1Gバイトが搭載されているため、その動作は若干だがよりきびきびとしている。しかし、電子インクの構造上、表示速度は緩慢であり、最新の「iPad」や「Android」搭載機器ほど高速ではなく、反応性にも優れてはいない。
Kindle Voyageに同梱されているのはUSBケーブルだけであり、ACアダプタは含まれていないという点に注意してほしい。しかしほとんどの人は携帯電話やタブレットの充電用にUSB充電器を持っているはずだ。また、この製品にはケースも付属してこない。価格の高さを考えるとケースを入手しておくのは良い考えだろう。なお、Amazonは実用性に優れた素晴らしいデザインの「Origami」カバーというケースを用意している。これはお勧めだ。しかし、その価格は44.99ドルから(革製は59.99ドル)と少し値の張るものとなっている。これらの他にも入手しやすい価格でさまざまなケースが発売されるはずだ。
ワイヤレス機能をオフにし、1日30分の読書を行った場合、バッテリは6週間持つ。これはKindle Paperwhiteの8週間よりも短い(高解像度ディスプレイを動作させるための消費電力が大きいか、本体重量を軽くするためにバッテリ容量が抑えられたかのいずれかだろう。あるいはその両方かもしれない)が、既にバッテリ持続時間は時間単位ではなく週単位というレベルに達しているため、多少バッテリ持続時間が劣っていてもさほど大きな問題にはならないはずだ。
Koboのような一部の競合他社は、ページをめくるたびに発生する電子インク上のゴースト効果をなくすための画面の明滅を減らそうと取り組んでいる。Kindle Voyageでは、14ページくらいのところで画面のリフレッシュが発生していた(この値は極めて一貫性があった)。ほとんどの人は画面の明滅など気にならないかもしれないが、気になる人もいるはずだ。
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