Kindle Voyageは、重さ174gでフラッシュガラスを採用した、似たような仕様(1GHzのプロセッサと4Gバイトのメモリ、内蔵ライト)の「Kobo Aura」とよく似ている。また、179.99ドルで販売されている「Kobo Aura H2O」という新製品もある。これはKindle Voyageと同様のCarta E Ink HDタッチスクリーンを搭載しているものの、6.8インチ画面(解像度は1430×1080ピクセルでピクセル密度は265ppi)を搭載し、防水機能や拡張可能ストレージも装備した電子書籍リーダーだ。しかし、Kindle Voyageの方がスマートな作りになっている。なお、同製品がAmazonの膨大な電子書籍エコシステムにアクセスできる一方、Koboはepub形式のファイルも「オープン」できるようになっている。
Kindle Voyageはフラッシュガラスを採用した設計のおかげで、タッチスクリーンの応答性がKindle Paperwhiteよりも若干向上しているとのことだが、筆者はそれほど違いを感じ取れなかった。しかし、2つの製品を横に並べてみると、Kindle Voyageの画面の方が若干シャープに見えた。こういった違いは書籍の表紙で顕著となるが、テキストでも違いが、特に文字サイズの小さい場合には見て取れた。また、コントラストもいくらか向上し、黒は濃い灰色ではなくより黒に近づいている。
輝度設定を最大にした場合、確かに明るくなっている。Amazonは輝度が39%増したと述べており、画面はより白くなったように見える。間近で見ると、画面全体によりまんべんなく光が広がっていると分かるものの、それでもまだ完璧というわけではなく、次の製品でさらに向上する余地が残されていると感じた。
また今回の製品から、周囲の光量に応じた輝度の自動調整機能も搭載されている。今までのように輝度を手動調整することもできるが、ほとんどのユーザーはあまり気にせずに自動調整を使い続けるのではないかと思っている。さらに、「Nightlight」(夜用)という機能も搭載されており、Amazonによると「目が暗闇に慣れるとともに画面の輝度が徐々に落ちていく」という。
また、ベゼルの両側には圧力検知式のページめくりボタンが装備されている。ボタンの上に親指を乗せておき、ページをめくりたい時に軽く押すだけで済むようになっている(ページを進めるか戻るかに応じて、上か下のボタンを押す)。また、触覚フィードバックも搭載されており、ページをめくるたびにかすかな振動が伝わるようになっている。Amazonが「PagePress」と呼ぶこの新機能は良好に動作する。
ただ筆者は、画面の右端あるいは左端をタッチするだけでページをめくれる方が好みだ。こうした操作は今も可能だが、どうやら電子書籍の読書層の多くは物理ボタンを押す方が好きなのだろう。その声に応えてPagePressが搭載されたというわけだ。
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