CNET Japanは、マーケティングを展開している担当者409人を対象にアンケート調査を実施した。適切なスキルを持った人材がいない問題や投資対効果など悩みは多く、約4割が自社のマーケティング成果「出てない」と回答、9割以上がマーケティング活動の強化を検討しており、企業活動におけるマーケティングの重要性が増していることが認識できる結果となった。
「いま取り組んでいるマーケティング活動のうち、該当するものを全て教えて下さい」という設問では「展示会出展」(42.1%)、「メールマガジン発行」(38.9%)、「自社セミナー開催」(37.2%)、「ウェブ広告」(35.5%)、「ソーシャルメディア活用」(31.5%)、「ウェブアクセス解析」(31.5%)、などに回答が集まった。
ここで上位になったのは展示会への出展、セミナー開催である。いずれも来場者と直接コンタクトを取れる場であるため、営業的な観点から重視する企業が多いことがわかる。そこへの導線ともなるメールマガジン発行が続いている。
目を引くところでは、ソーシャルメディアの活用を挙げた声が20.5%と、この中では5番目の順位につけている。その次が、ウェブの活用だ。順位としてはその下だが、雑誌広告、新聞広告なども根強いようだ。
「現在、マーケティングの戦略立案、プラニングは誰が担当をしていますか」という設問では、「マーケティング部門」(49.4%)、「事業部門単位」(25.9%)、「営業部門」(24.2%)などが多かった。「CMO(最高マーケティング責任者)」は3.4%だった。また社長が兼務する場合も中堅中小企業では多いようだ。
「自社のマーケティング活動は成果を出していますか」という問いには「出している」(8.7%)、「やや出している」(26.2%)、「普通」(29.6%)、「やや足りない」(17.2%)、「足りない」(21.0%)という結果だった。マーケティングに取り組んでいる企業において、成果を出していると明確に答えたのは8.0%あまりだった。「やや出している」を加えて全体の3割強。「やや足りない」「足りない」は合わせ4割程度となった「成果を出せていない」層が最も多いという結果だった。
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