LINEは、「LINE Creators Market」でスタンプを販売している日本国内のクリエイター893人を対象とした「スタンプクリエイター実態調査」の結果を発表した。平均年齢は32.7歳で、女性がやや多め。約半数がクリエイティブ業務の経験がなく、デザインの勉強をしたこともないという。
LINE Creators Marketは、世界中のLINEユーザーがLINEスタンプを制作して販売できるプラットフォーム。クリエイターが制作したスタンプはLINEによる審査を通過後、「LINE ウェブストア」とLINE内スタンプショップで販売・購入できる。スタンプ販売額のうち約50%がクリエイターに分配される仕組みで、実際には、分配された金額から源泉所得税や振込手数料などを差し引いた金額を受け取ることができる。
調査結果によると、女性が全体の55.8%を占め、男性を上回った。25~34歳が中心層で、「25歳~29歳」が25.3%で最も多い。今回の調査では、最年少は10歳、最年長は63歳だったという。職業で最も多いのは「会社員」(31.5%)。次いで「自営業・フリー」(29.3%)だった。
クリエイティブ・アート系の仕事に従事している人は39.9%。一方で、そうした経験がない人が46.6%もいる。また、これまでにデザインに関する勉強経験が「ない」と答えた人が50.6%と過半数に達した。
スタンプの制作ツールは「イラスト・ペイント用ソフト」が7割以上を占めた。「手書き」は11.8%で、「写真・画像編集ソフト」(9.1%)、「スマホ・タブレット端末用お絵かきソフト・アプリ」(4.0%)と続いた。
スタンプ1セット(40個)の制作日数は「4日~7日」が25.4%で最も多く、次いで「22日~30日」(18.0%)。平均すると16.3日だった。「3日以内」も16.7%と少なくない。なお、スタンプ制作時には多くの人が「アイデア出し」に苦労しているようだ。
スタンプのカテゴリで最も多いのは「架空の人物」(49.5%)、次いで「実在する動物」(47.1%)、「架空の動物」(41.7%)。販売中のセット数を聞いた調査では、3人に1人が複数セットを販売していることがわかった。
なお、LINEが8月20日に発表したLINE Creators Marketの最新実績では、5月8日より販売を開始したクリエイター自作スタンプの販売総額は12億3000万円、購入されたスタンプ総数は1241万セット。また、8月19日時点で販売中のスタンプは1万セットを超えているという。販売金額上位のスタンプ平均販売額は、売上10位までの平均が2230万円、30位までが1290万円、100位までが650万円、200位までが410万円となっている。
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