そこでライバル他社も、急遽ドコモの料金プランに追随することとなった。最初に追随したのはソフトバンクモバイルだ。実は同社はドコモに先んじて新しい料金プランの導入を進めており、1月24日には「VoLTE時代の革新的な新定額サービス」として新料金を発表していた。だがその内容が完全な通話定額ではなかったのに加え、使い方によっては従来より大幅に高額になる可能性があったことから批判を集め、4月25日には「スマ放題」と名称を変えて見直しを実施した。
しかし、ドコモの新料金プランが評判を集めたことから再度見直しを図り、6月7日にドコモの料金プランに近づけた、新たなスマ放題を発表。7月1日からサービスを開始する(「家族データシェア」「家族おトク割」など一部施策は8月以降)。
スマ放題もカケホーダイプランと同様、月額2200~2700円の基本料を支払うと定額通話が可能になる。また2~30Gバイトと6つの「データ定額パック」を用意し、子回線1台につき月額500円支払うことで、その容量をシェアできる「家族データシェア」や、25歳以下のユーザーに月額500円の割引と、1Gバイト分の通信容量をプレゼントする「U25ボーナス」などは、ドコモと共通している。
だが同社はそれ以外の点で、いくつかの違いを出しているようだ。1つは長期利用者への優遇施策。ソフトバンクが新たに提供する「長期継続ボーナス」は、パケット代の割引ではなく、毎月の利用料に応じて付与される「Tポイント」の付与率が、契約年数に応じてアップする仕組みとなっている。
そしてもう1つはデータ通信の部分で、データシェア以外の割引施策を2つ用意していること。1つは「データくりこし」で、使いきれなかったデータ通信容量を100Mバイト単位で翌月に繰り越せるというもの。そしてもう1つは、回線数に応じて「データ定額パック」の料金を2年間割り引く「家族おトク割」だ。
これらはいずれも「家族データシェア」「U25ボーナス」との共用ができない。そのためスマ放題では、“家族でデータ容量をシェアする”か、“繰り越しを前提として個人でデータ容量を管理する”か、どちらかを選択できるのが、ドコモとの大きな違いとなっている。
ちなみにスマ放題を契約する場合、「ホワイト学割」などいくつかのキャンペーン施策や、「スマホBB割」などいくつかの割引サービスは適用外となる。料金プランを変更する場合は、適用されているキャンペーンやサービスが新料金プランでも適用されるかどうか、確認しておく必要があるだろう。
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