大日本印刷株式会社(DNP)は、レシートをスマートフォンで撮影するだけで、簡単にキャンペーンに応募できるアプリ「レシプレ!」を公開した。第1弾として、スポーツ用品メーカーのミズノが3月11日から実施している「ミズノ N-XTキャンペーン」に採用されている。
消費者が「レシプレ!」のアプリを起動すると、さまざまな企業が展開するキャンペーンが表示される。応募したいキャンペーンを選択して該当のレシートを撮影すると、自動的にOCR(光学文字認識)でキャンペーン対象商品を認識し、応募ボタンをクリックするだけで手続きが完了する仕組みだ。
DNPの家計簿アプリ「レシーピ!」にも採用されている、アイエスピーのOCRを利用したレシート解析技術を応用しており、購入品目や日時、金額などから購買証明をするとともに、重複などによる二重応募を防ぐという。
このアプリによって、消費者が手軽にキャンペーンに応募できるようになるため、導入企業は応募数の増加が見込めるとしている。また、ネットワーク経由での応募情報の閲覧や管理ができ、応募内容の確認やデジタルデータ化、抽選などにも対応しているため、キャンペーン事務局の業務負荷を軽減できるとしている。
さらにアプリでは、応募者の年齢や性別などの属性データ、キャンペーン対象商品と一緒に購入された商品などをデータとして収集。DNPでは、これらの購入情報を分析し、販促施策や店頭プロモーションなどの展開に有効なマーケティングデータとして提供していく予定だ。
同社では、初年度にアプリの50万ダウンロードを目指す。また、アプリ上で展開するキャンペーン応募機能を、流通小売や食品・飲料など消費者向け商品のメーカーに提供し、キャンペーン関連費用などで10億円の売上を目指すとしている。企業の導入費用はいずれも税別で、初期費用が15万円から、月額利用料が20万円から(応募数5000件まで)。
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