乗員乗客239人を乗せたクアラルンプール発北京行きマレーシア航空370便が現地時間3月8日、不可解にも消息を絶った。ネチズンたちはこの旅客機の捜索を支援しようと、衛星画像のクラウドソーシングプラットフォーム「Tomnod」に押し寄せている。
Tomnodは親会社のDigitalGlobeが撮影した衛星画像を活用するサイトで、ここではボランティアらが自らの時間を割いて、画像を精査したり、気になる物体にタグ付けしたり、現実世界の問題を解決したりできる。
TomnodとDigitalGlobeは3月10日、タイ湾に入った後にレーダー画面から姿を消した「Boeing 777」機の捜索を支援するクラウドソーシングキャンペーンを正式に開始した。当局は現在も同機の捜索を続けており、事態の究明にあたっている。
希望者はTomnodのボランティアチームに参加し、表示される衛生画像で重要な場所や物体(同機の残骸と思われる破片など)にタグを付けることによって捜索を支援できる。衛生画像は定期的に更新されている。3月9日の時点で、DigitalGlobeが所有する複数の人工衛星ではタイ湾から約3200平方キロメートルの範囲の画像を収集済みで、これをTomnodコミュニティーが分析できるようになっている。
DigitalGlobeは、世界最先端の商用観測衛星群を運用していると称して、これらの衛星画像をGoogleに提供している。DigitalGlobeはまた、緊急対応にあたる専門家たちがウェブベースでタイムリーに画像へアクセスできる登録制サービス「FirstLook」も運用している。
DigitalGlobeは3月11日、キャンペーン開始以降、Tomnodでは「かつてない水準」のウェブトラフィックを処理していると述べた。同社はまた、新しい画像群を入手しており、できる限り早く利用可能にする計画だと述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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