(編集部注:米CNETによる「Nexus 5」のレビューを前編と後編の2回に分けて翻訳して公開します。前編は11月14日に公開されています)
カメラと写真関係の機能
Nexusの新しい8メガピクセルカメラには光学式手ぶれ補正(OIS:Optical Image Stabilization)という機能が搭載されている。これはカメラ本体内に小さなジャイロセンサが搭載されており、本体のぶれを検知してそれを相殺する、つまり撮影者の不安定な手の動きからくる予期せぬ手ぶれを低減するためのものだ。
また、HDR+という機能も搭載されている。ハイダイナミックレンジ合成(HDR:High Dynamic Range imaging)機能は、多くのカメラ付き携帯電話に搭載されているが、HDR+でもこれと同様にさまざまな露出で複数の写真を撮影し、それらを組み合わせて理想的な画像を作り出すようになっている。HDR+はさらに、動いている物体を検出し、バーストモードで撮影したうえで、それらの写真の中から最もシャープな画像を選択するようになっている。
それ以外の部分については、「Nexus」ブランドの既存スマートフォンとさほど変わっていない。前面と背面のカメラにはどちらも自動およびタッチフォーカス機能が搭載されており、3.9倍デジタルズームやジオタグ機能、露出計、タイマー、5段階のホワイトバランス、4種類のシーンモードも用意されている。なお、背面カメラにはフラッシュも搭載されており、パノラマ撮影と「Photo Sphere」撮影の双方が可能となっている。
写真と動画のクオリティ
カメラの起動は迅速だ。また、焦点合わせに時間はかからないし、シャッターを押した後も、すぐに次の撮影準備ができる。HDR+の処理には予想通り時間がかかるものの、長い間待たされるというわけでもない。
OISもうまく機能する。筆者は歩道を歩きながら何枚か写真を撮影してみた。撮影の際には歩きながらもできるだけ手を動かさないようにしてみた結果、ほとんどの写真は焦点が合っていたが、1~2枚の写真はぼやけていた。筆者の受けた感触では、LGの「G2」に搭載されているOISの方が信頼性が高く、Nexus 5のOISよりも大きな動きに対応できているようだ。
写真のクオリティは素晴らしいものの、驚くほど優れているというわけではなかった。ほとんどの写真は、被写体に焦点が合ったシャープなものとなっており、輪郭も明瞭であった。HDR+をさまざまな環境で使用してみたところ、自動モードで撮影した写真の質が大きく改善されており、色はより自然に、そして細かいところもくっきりと写っていた。接写では自動モードの方が美しく撮影できたものの、HDR+の真骨頂は明るい屋外での写真だ。以下にNexus 5で撮影した写真をいくつか掲載しておく。なお、写真をクリックするとフル解像度で表示される。
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