撮影した動画のクオリティも満足のいくものであったが、仕上がりは極めて印象的というところまではいかなかった。1080pのHD動画は明瞭であり、カメラは光量の変化に迅速に追随したものの、焦点合わせをやり直す際のレンズの動きとともに、些細とは言い難い「振動」が発生する点は気になった。ただ、近くの音もうまく拾えており、バックグラウンドノイズも適切なレベルとなっていた。
ギャラリーアプリの編集オプション
「Gallery(ギャラリー)」アプリにはNexus 5ネイティブの編集オプションが数多く用意されており、ちょっとした変更もなされている。あらかじめ搭載されているInstagram風の9つのフィルタに加えて、お気に入りのプリセットを作成、保存して自らの「フィルタ」を作っておくこともできるようになった。また、フィルターはエフェクトを写真全体に「ウォッシュオーバー」できるようにもなった。
いくつかのフレームがなくなっている一方、番号の代わりに「Scratchy」や「Easel」といったラベルが付けられている(筆者もラベル名を決定する会議に出席したかった)。また、ポスター化、ネガ化のほか、明るさや彩度、コントラストをスライダで変更して指定するグラデーション化という、3つの新しい編集エフェクトが追加されている。
通話品質
筆者は、Nexus 5にAT&TのSIMカードを入れて、サンフランシスコのオフィスから通話テストを行った。その結果、通話品質は印象的なものだった。音声は十分に大きいとは言えなかった(しかし、これは良い点でもある)ものの、クリアであり、音に深みが感じられた。その音質は固定電話のようであり、ちょっとした雑音も聞こえたものの、それはごくたまに聞こえてくる程度だった。
電話の相手も、通話は明瞭であり、AT&Tのネットワークで使った電話のなかで最高の部類に入ると語っていた。筆者が屋外に出た際にも通話品質は安定していた。途中で通話が切れることはなく、おかしなうなりや雑音はまったく聞こえなかったし、音が途切れたりすることもなかった。底部に配置されたデュアルスピーカーでも同じ結果が得られ、音声は幅広く、質感のあるものであった。
Nexus 5(AT&T)通話品質サンプル
LTEの搭載
「Nexus 4」で筆者が感じていた最大の問題として、LTEが搭載されていないというものがあった。筆者のこの発言に腹を立てる前に、まず記事の続きを読んでほしい(心配しなくても、読んでもらえればハッピーエンドだと分かる)。
あなたが米国外に居住しているのであればLTEがなくても問題はないだろうが、米国ではLTEがしっかりと根を下ろしている。このためNexusのような期待が高く、一流のデバイスでは少なくとも、LTEは搭載されていて当然とされており、欠けているとがっかりさせられるのである。また、「GALAXY NEXUS」のLTEモデルは最終的にSprintとVerizonから発売されたものの、2年近く前に発売されたオリジナルのSIMフリー版にはLTEが搭載されていなかった。
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