すでに、開発者向けビルドを使っていた人も多いが、最終版もほぼ同じようなものになった。iOS 7はOSとしてはiPhone 5s上でスムーズに動いているが、その全体的なデザインについては、寄せ集め的な感じがある。「Safari」など、多くのアプリで、ディスプレイを最大限に使用する新しいレイアウトを採用したことは大きなプラスだが、新しいインターフェースやメニューになったことで、使い方が分かりにくくなったケースもある。Facebookの再デザインがそうだったように、多くの長年使っているユーザーは、おそらく混乱するだろう(願わくば、一時的に)。一部の追加機能、例えば、強化されたプルダウン通知画面などは、歓迎すべきものだ。一方で、新しくなり、予定リストがなくなって分かりにくくなった「Calendar(カレンダー)」アプリは、iPhoneのヘビーユーザーを困らせるだろう。
幸運なことに、iOS 7には独自の長所がある。ローカルでの個人同士の無線ファイル共有ができる「AirDrop」、鮮明で明瞭な音声で通話できる「FaceTime」の音声通話(あまり帯域を消費せず、Wi-Fiを使って無料で通話ができる)、そして、いつでも簡単に多くの設定を変更できるフリップアップ式のコントロールパネルなどがそうだ。Siriはより賢く、より多くのことができるようになり、Bluetoothをオンにしたり、ユーザーがリクエストした映画の予告トレイラーを再生したりもできる。
AirDropは文書共有のための小さなローカルエリアネットワークを作り、その範囲内にいて、AirDropを有効にしている人全員が利用できる。相手は、特定の人でも、連絡先に入っている人でも、まったく知らない人であってもよい。AirDropが世の中でどう使われるようになるかは非常に楽しみだ。
「Pandora」に似た無料の音楽ストリーミングサービスである「iTunes Radio」も、米国で「Music(ミュージック)」アプリに組み込まれた。自分だけのプレイリストを作るには、十分な量のコンテンツが用意されている。このストリーミングサービスは広告ベースだが、米国で「iTunes Match」を利用しているユーザーは、広告なしで利用できる。どちらにしても無料であることを考えると、かなりよいサービスであるように思えるが、新鮮な驚きはない。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
日本のインターステラテクノロジズが挑む
「世界初」の衛星通信ビジネス
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
NTT Comのオープンイノベーション
「ExTorch」5年間の軌跡
先端分野に挑み続けるセックが語る
チャレンジする企業風土と人材のつくり方
すべての業務を革新する
NPUを搭載したレノボAIパソコンの実力