IDCによると、第2四半期のタブレット出荷は特に好調ではなく、その原因の一端はAppleにあるという。
IDCによると、タブレットメーカーの第2四半期におけるタブレット出荷台数は4510万台で、前期から9.7%減少したという。それでも前年同期と比較すると60%増という急激な増加だが、第1四半期と第2四半期を比べて出荷台数が減少したのは、今回が初めてだ。
第2四半期が不調だった理由の1つは、Appleが新しい「iPad」を発売しなかったことだ。以前の同社は第2四半期前に向けて新しいタブレットを発売し、それが出荷台数の増加に貢献してきた。しかし、最近のAppleは、ホリデーシーズンの売り上げから利益を得るために、もっと遅い時期に新しいタブレットを発売するようになっている。
IDCのタブレット担当リサーチディレクターであるTom Mainelli氏は、「新しいiPadの発売は、消費者のタブレット分野への興味を常に刺激する。今まで、それがAppleと競合他社の両方を助けてきた。新しいiPadが発売されなければ、多くのベンダーにとって市場は鈍化する。そして、それは第3四半期まで続く可能性が高い。しかし、第4四半期までには、AppleやAmazonなどが新製品を発表し、市場の目覚ましい成長を牽引するとわれわれは予測している」と述べた。
「Android」タブレットと「Windows」タブレットの第2四半期における出荷台数は前年同期比で大幅な増加を記録したが、AppleのiPad出荷台数は14%減少して1460万台になった。Appleのタブレット市場シェアは33%で、前年同期の60%から縮小した。
Androidタブレットの出荷台数は163%増加して2820万台に達し、シェアは63%に拡大した。Windowsタブレットの出荷台数は527%増えたが、それでも出荷台数はわずか180万台で、市場全体に占める割合は4%だ。
IDCのRyan Reith氏は、「Apple以外のベンダー各社は今でも、どのプラットフォーム戦略が長期的な成功を収めるのかを必死に見極めようとしている。現時点では、Androidが『Windows 8』プラットフォームをはるかに上回る成功を収めている。しかし、Microsoftが支援する製品群の市場への浸透も顕著になりつつある」と述べている。
ベンダー別に見ると、前年同期比で出荷台数が減少したとはいえ、Appleが依然首位を維持している。サムスンは第2四半期、810万台のタブレット(市場の18%に相当)を出荷して、シェアを大幅に拡大させた。
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