全米でテレビスポット広告を放映する米国の広告主のうち、広告に連動したツイート内プロモーションで生放送の視聴者にリーチしたいと考えている各社に対して、Twitterは米国時間7月23日、テレビ広告ターゲティング技術を開放すると発表した。
かつてこの広告プログラムを「Twitter Amplify」と呼んでいたTwitterは、従来型のテレビ広告の効果を高める自動化された方法として、第2の画面での広告表示を売り込んでいる。
プログラムのベータ版は5月に始動した。初期のパートナーには、Viacom、Conde Nast、MLB.com、BBC America、FOX、ESPN、The Weather Channelなど、ネットワークおよびメディア企業の多くが含まれていた。
仕組みは次の通りだ。Twitterは、生放送のテレビ番組を視聴中に広告主のスポット広告を見たと思われるTwitterユーザーに対し、スポーツのハイライト映像やリアリティ番組の番外編など、広告主の特別な動画クリップを「Promoted Tweet」としてプッシュする。実際に広告を見た視聴者を特定するプロセスは、Twitterが2013年に買収したテレビ分析サービス企業Bluefin Labsが手がける。
収益担当製品マネージャーのMichael Fleischman氏は、ブログで次のように書いている。「複数の調査で、テレビを観てからPromoted Tweetを受け取ったことをTwitterが確認したユーザーは、テレビだけを観たと確認されたユーザーより、メッセージ連想が95%高く、購買意欲は58%高かった」
ベータ期間中、テレビ広告ターゲティングを利用する広告主も、エンゲージメント率が従来の平均より27%高いと報告したとTwitterは述べている。
Twitterは7月23日、プログラムに参加する広告主に向けて、キャンペーンを追跡しユーザーフィードバックを測定するツール群もさらに提供していくと述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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