光沢仕上げされた10点マルチタッチ液晶画面には、ソニーのハイエンド液晶テレビで用いられているものとよく似た「トリルミナスディスプレイ for mobile」テクノロジが採用されている。また同社によると、動画品質を向上させる「X-Reality for mobile」テクノロジも採用されているという。こういったテクノロジの話は別にして、映画や写真の鑑賞が存分に楽しめる画面となっている。
ネイティブ解像度は1920×1080ピクセルとなっている。また、IPSテクノロジが採用されているため、上下左右、いずれの方向からでも画面を見ることのできる、視野角の広さを実現している。文字表示は美しくシャープであり、13.3インチという画面の大きさは、VAIO Pro 11の11.6インチ液晶画面と比べるとずいぶん広く感じられ、快適に使用できる。また、画面サイズがこの程度の大きさになるとタッチ機能も快適に使用でき、デスクトップ上でのウィンドウやファイルのドラッグも容易になっている。
また、色モードの選択機能も搭載されている。写真や映画を鑑賞する際には「鮮やか」、自然な色を表示させたい際には文字通り「ナチュラル」、電子書籍などをくっきり表示させたい際には「テキスト」という選択肢を選ぶことができる。
画面の上部には1メガピクセルのウェブカメラが装備されている。このカメラには、同社の裏面照射型CMOSセンサ「Exmor R」が用いられているため、光量の少ない場所でも動画の画質が向上するはずだ。そうは言っても、最高の画質を、いや優れた画質を得るにはできる限り明るくした方がよいだろう。また、音量の調整や、ブラウザで前に表示していたウェブページに戻る際などのジェスチャー制御にもこのカメラを使用できる。この機能はたいていの場合、わざわざ使うほどの必要性を感じないものの、離れたところから音量を上げられるというのはうれしいと思った。
ヘッドホンを使用せず、内蔵スピーカーを使って映画や楽曲を鑑賞する場合、さほどの感動は味わえないだろう。内蔵の小型スピーカーは比較的大きな音をゆがみなく出してくれるものの、言えるのはただそれだけだ。快適なエクスペリエンスを楽しみたいのであれば、ヘッドホンを使用するか、外部スピーカーを接続することになるだろう。
ソニーVAIO Pro 13 | 平均的な13インチノートPC | |
---|---|---|
ビデオ | HDMI、Intel WiDi対応 | VGAおよびHDMI、あるいはDisplayPort |
オーディオ | ステレオスピーカー、ヘッドホン/マイクロフォンジャック | ステレオスピーカー、ヘッドホン/マイクロフォンジャック |
データ | 2×USB 3.0、SDカードリーダー | 2×USB 2.0、1×USB 3.0、 SDカードリーダー |
ネットワーク | Bluetooth、802.11n Wi-Fi、NFC | Ethernet、802.11n Wi-Fi、Bluetooth |
光学式ドライブ | 非搭載 | 非搭載 |
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)