Intelは、同社のデスクトップおよびモバイル向けプロセッサ「Core i3」「Core i5」「Core i7」ファミリの次世代ラインアップを正式に発表した。これは「第4世代」プロセッサまたは開発コード名「Haswell」としても知られている。週末にかけて行われた2部構成の発表では、最初にIntelのハイエンドユーザー向けのクアッドコアプロセッサが発表された。次に、デスクトップおよびモバイル向けのデュアルコアプロセッサについても、その姿が明らかになった。
このFAQでは主に、このデュアルコアプロセッサと、それがモバイルシステムにとってどのような役割を持つかということに焦点を当てた。クアッドコアプロセッサについての詳しい報告は、実際に操作した結果をまとめた記事を読んで欲しい。
--Haswellとは何か。
Haswellは、Core iシリーズプロセッサの第4世代を指す、Intelの開発コード名だ。Core iシリーズプロセッサは広く普及しており、ほぼすべてのノートPC、デスクトップ、そして(「Windows」搭載)タブレットで使われている。「Ivy Bridge」という開発コード名だった前世代のプロセッサは、2012年半ばに発表された。最新のCPUには、さまざまな種類が用意されている。デスクトップ用のクアッドコアプロセッサ、メインストリームのデュアルコアプロセッサ、消費電力が少なく、バッテリ持続時間の長いウルトラブック向けプロセッサ、そしてタブレット専用のプロセッサだ。
--こうした新しいプロセッサを搭載したPCをいつ入手できるのか。
最初に入手できるのは、ハイエンドのクアッドコアプロセッサを搭載したPCだが、これらは高価で高機能なマシンとなる。Intelはハイエンド用のプロセッサをまず出して、ミドルレンジのプロセッサ(別の言い方をすれば、あなたが買いたくなるようなものだ)を後から発表する。今後数カ月で、数多くのシステムが出現するだろうが、秋までにはほとんどのPCに新しいプロセッサが搭載されるはずだ。ただし、すべてのPCではない。
--Haswellプロセッサ搭載のPCかどうかはどうすれば分かるのか。
実際の製品の箱には、どこにも「Haswell」とは記載されないので、この名称は記憶から消して欲しい。新しいプロセッサは引き続き、すべてCore i3、i5、i7という名称で、i3(最低速)からi7(最高速)のそれぞれにさまざまな速度と種類のものがある。確かめるには、「Core i7-4650U」のように、「i7」「i5」の後の数字が4であることを確認するだけで良い。古い第3世代のプロセッサの場合は、この4桁の数字は3から始まっている。もっと細かく言うと、IntelはPCの種類に基づいて、モバイルプロセッサに4つのクラスをもうけている。「H」はハイエンド向けのクアッドコアプロセッサ、「M」はノートPCと一部のデスクトップ向けであるメインストリームのクアッドコアおよびデュアルコア、「U」は低消費電力ウルトラブック向け、「Y」は超低消費電力タブレットと、キーボード切り離し可能なハイブリッド型PCに向けたプロセッサだ。ややこしいが、米CNETがベンチマークテストで異なるPCを比較しているのはそのためだ。
--こうした新しいデュアルコアプロセッサにはどのような効果があるか。
それは、2012年に発売されたプロセッサよりも高速であるものの、実際に影響があるのは、ウルトラブックとタブレットのバッテリ持続時間とグラフィックス性能が向上するという点だ。米CNETでは新しいデュアルコアプロセッサをまだ1つもテストしていないが、Intelは、2012年に発売された同等の第3世代Ivy Bridgeプロセッサと比較すると、ウルトラブックではバッテリ持続時間が最大3時間長くなり、ゲームグラフィックスが大幅に改善されるとしている。
--新しいHaswell搭載のウルトラブックやタブレットでは、たくさんのゲームをうまく動かせるようになるということか。
期待しすぎてはいけないが、その通りだ。Intelの最新の統合グラフィックスを搭載したタブレットとウルトラブック(そしてノートPCとデスクトップ)では、ゲームやビデオエンコーディング、グラフィックスベースのタスクを、かなりうまく扱えるようになるはずだ。ただし覚えておいて欲しいのは、第4世代プロセッサは、それぞれが違ったレベルのIntelグラフィックスを搭載しているということだ。「Iris」レベルのプロ向けグラフィックスは、新しいHaswell搭載タブレットのグラフィックスとは同じではない。2012年の「Intel HD4000」統合グラフィックスは、以前の「HD3000」グラフィックスからかなり向上したが、NVIDIAやAMDのハイエンド専用グラフィックスオプションほど良いものではなかった。
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