ノートPCを購入する際、Apple製以外のものを選びたいという人もそれなりにいるはずなのだが、「MacBook Air」に真っ向勝負を挑んでいる「Windows 8」搭載機器開発メーカーはほとんどないのが現状だ。
Windows 8が市場に投入された2012年、PCメーカーはこぞってハイブリッド型やコンバーチブル型のノートPCを開発しようとした。しかし、二枚貝のようにカバーが開く従来のノートPCについては、どのメーカーもWindows 8を搭載し、タッチパネルを装備するだけという面白みに欠けるものとなっていた。
しかし、Intelの第4世代プロセッサである「Core i」シリーズが登場し、ソニーの「VAIO Pro 13」(そして、姉妹機の「VAIO Pro 11」)というウルトラブック(店頭販売モデルはタッチパネルが標準装備されている)が発売されたことで、魅力のあるウルトラブックを待ち続けるという日々は終わったようだ。
筐体がカーボンファイバー製のVAIO Pro 13の重量は2.34ポンド(約1060g)しかない。電源アダプタと一緒にしても2.9ポンド(約1315g)であり、これは13インチの「MacBook Air」の本体重量とほとんど変わらない。筐体の大きさは幅が12.7インチ(約322mm)で、奥行きが8.5インチ(約216mm)であるため、MacBook Airと比べるとわずかに小さいものの、厚みは両者とも0.68インチ(約17.2mm)となっている。
仕様の細かい部分に目を向けなければ、13インチMacBook AirとVAIO Pro 13はよく似た製品と言えるだろう。しかし、実際にはさまざまな部分が異なっており、ゲーム時のパフォーマンスではVAIO Pro 13に軍配が上がる。とは言うものの、どちらも素晴らしいノートPCであり、最終的にはあなたの好みと、あなたが必要としている機能によって優劣が決まるはずだ。
VAIO Pro 13の大きさは、11インチの姉妹機よりもわずかに大きい程度である。どちらも驚くほどスリムで小さく、軽いため、「ウルトラブック」というイメージにたがわない製品だと言えるだろう。カーボンファイバー製の筐体は、アルミニウム製の筐体ほど頑丈そうには感じられないものの、毎日の通勤に耐えられるだけの強度は十分にありそうだ。
カバーを開けると、ノートPCの奥が持ち上がり、快適に入力できるようキーボードに角度が付くようになっている。バックライト付きキーボードのキーは手頃な大きさと間隔が保たれているため、ちゃんとしたタイピングを学んでいない筆者のような人間でも比較的高速に入力できた。とは言うものの、本体の薄さもあってストロークはさほど深くない(キーの沈み込む余地がないのである)。また、タイピング時にほんの少しキーボードがたわんだ(VAIO Pro 11ではよりその傾向が強い)。しかし、力強くキーを押さない限り気にはならないだろう。
タッチパッドの使用感も快適だ。反応はスムーズであり、マルチタッチ機能もサポートされている。また極めて大きいため、2本指や3本指のジェスチャーも余裕を持って行える。そしてタッチパッドとは別に、必要に応じて画面のタッチパネルから操作することもできる。
ソニー VAIO Pro 13 |
Apple 13インチMacBook Air (2013年6月) |
|
---|---|---|
価格 | 1249ドル | 1099ドル |
ディスプレイサイズ/解像度 | 13.3インチ/1920×1080 (タッチパネル) |
13.3インチ/1440×900 |
CPU | Intel Core i5-4200U(1.6GHz) | Intel Core i5-4250U(1.3GHz) |
メモリ | 4096Mバイト DDR3 SDRAM(1600MHz) | 4096Mバイト DDR3 SDRAM(1600MHz) |
グラフィックス | Intel HD Graphics 4400(1659Mバイト) | Intel HD Graphics 5000(1024Mバイト) |
ストレージ | 128Gバイト PCIe SSD | 128Gバイト PCIe SSD |
光学式ドライブ | 非搭載 | 非搭載 |
ネットワーク | 802.11b/g/n Wi-Fi、Bluetooth 4.0、NFC | 802.11ac Wi-Fi、 Bluetooth 4.0 |
OS | Windows 8 (64ビット) |
OS X 10.8.4 (Mountain Lion) |
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」