ソニー、進化した「VAIO Duo 13」、軽量タッチ搭載のモバイルPC「VAIO Pro」など発表

 ソニーは6月10日、Windows 8搭載VAIOノートPC 2シリーズ4機種、テーブルトップPC 1シリーズ2機種の全3シリーズ計6機種を発表した。6月22日より順次発売する。内蔵グラフィックスの性能を向上しつつ待機時の消費電力を低減した、第4世代のインテル Core プロセッサ(開発コード名:Haswell)を搭載している。

ワンアクションで形を切り替えられる「Surf Sliderデザイン」
ワンアクションで形を切り替えられる「Surf Sliderデザイン」

 今回の夏モデルでは、タブレットとしてもPCとしても使用できるVAIO Duoに、13型サイズ「VAIO Duo 13」(市場想定価格 約19万円)を追加した。専用ペンで精細な手書きもでき、ワンアクションで形を切り替えられる「Surf Sliderデザイン」を特長とする。

タブレットとしても通常のPCとしても使用できる
タブレットとしても通常のPCとしても使用できる

 サイズは、高さ19.5mm×幅330mm×奥行き210mm、重さは1.325kgで、液晶サイズが現行のVAIO Duo 11(高さ17.85mm×幅320mm×奥行き199mm、重さ1.305kg)よりも大幅にアップしたものの、ボディサイズや重さはほぼ同等となっている。駆動時間はPC本体のみで約18時間で、VAIO Duo 11の本体+別売りシートバッテリ(約14時間)よりも長い。

 ペンを取り外すと、すぐにメモアプリケーションなどを自動で起動できるほか、顔認識によりPCへの簡単ログインも行える。さらには、8Mの背面カメラで撮影も可能で、ビジネス用途に向けて台形補正などの機能も持つ。

VAIO Duo 13の内部構造
VAIO Duo 13の内部構造

世界最軽量のタッチ搭載ウルトラブック「VAIO Pro」シリーズ

世界最軽量のタッチ搭載ウルトラブック「VAIO Pro」シリーズ
世界最軽量のタッチ搭載ウルトラブック「VAIO Pro」シリーズ

 もう一つ注目したいのが、且つ堅牢で、高機能なモバイルPCの新シリーズVAIO Proだ。VAIO Pro 11と13は、軽くて強度の高い「UDカーボン」を採用。断面を六角形状にした「ヘキサシェルデザイン」の採用により、堅牢性を強化した。

VAIO Proの内部構造
VAIO Proの内部構造

 11.6型のVAIO Pro 11は、タッチ非搭載モデルの重さが約770gで市場想定価格は約15万円、タッチ搭載モデルは約870gで約16万円。13.3型はタッチ搭載モデルのみで約1060g、市場想定価格は約17万円となっている。なお、タッチパネル機能搭載11/13インチクラスのウルトラブックとしては世界最軽量という。

VAIO Tap 20
VAIO Tap 20

 机とパームレスト面との段差が少ないデザインにすることで、手のひらや手首に掛かるストレスを減らし、より快適なタイピング、キーボードの打ちやすさを実現したという。広いキーピッチ(VAIO Pro 11は17mm、VAIO Pro 13は19mm)と十分なキーストローク(VAIO Pro 11/13ともには1.4mm)により、長時間のタイピングでも疲れにくく、快適に作業できるとしている。また、バックライトキーボードの新搭載で、プレゼンテーション中や飛行機内など暗所での作業にも便利だ。

 このほかに、2013年春モデルのデザインはそのままにHDDの容量を増やしたテーブルトップPC「VAIO Tap 20」を発売する。市場想定価格は約17万円~。

こだわりの塗装、プレミアムな「VAIO | red edition」

「VAIO | red edition」
「VAIO | red edition」

 また、同時にこだわりの塗装で美しい赤を実現した「VAIO | red edition」5機種を発表した。VAIO | red editionは、塗装を丁寧に重ね、手磨きで光沢を施し、美しい輝きと深みのある色を実現した特別な色のVAIOだ。カーボンファイバやアルミニウムなど色付けが難しい素材でも、同じ色味を再現したという。

 例えば、VAIO DIO 13の天面およびVAIO Pro 11/13の天面・底面は、カーボンファイバの上に1層目としてピンク、2層目にはシルバーピンク、3層目にはレッド、4層目にUVコーティング、さらに研磨──といった手のかかりようだ。箱も、特別なボックスを用意する。

VAIO | red editionは、箱も特別仕様
VAIO | red editionは、箱も特別仕様

 VAIO | red edition購入者には、訪問してユーザーのPC設定を代行したりPCの設定や使い方に答えたりする「まるまるアシスト | red edition」も訪問時間を24時間対応するほか、電話の受付時間を長くするなど、購入者限定のサポートサービスも用意する。  さらに、VAIO | red edition購入者向けに、吉田カバンとのコラボレーションにより製作したPORTERオリジナルVAIO Duo 13専用プレミアムケース「CC-PTRA46/CS」(2万4980円)もラインアップする。

 価格は、仕様によって異なるが、VAIO Duo 13 | red editionが23万5000円~、VAIO Pro 11 | red editionが19万円~、VAIO Pro 13 | red editionが21万円~、VAIO Fit 14 | red editionが16万5000円~。VAIO Fit 15が17万円~。およそ通常のラインアップ+4万円程度のアップとなっている。

ソニービルの4Fでは、新製品が見られる
ソニービルの4Fでは、新製品が見られる

 なお、VAIO | red editionは、インターネット直販サイト「ソニーストア」、直営店「ソニーストア 銀座・名古屋・大阪」で6月10日より順次先行予約販売する。全国のVAIOオーナーメードモデル展示店、e-ソニーショップでも、インターネット直販サイト「ソニーストア」から購入手続きができる。VAIO Duo 13 | red editionは、同日からエントリー登録が開始され、6月20日よりエントリー登録者向けに先行予約販売を開始する予定だ。

PC国内市場、今後もタブレットの影響を受け続ける

コンシューマー向けPC市場台数
コンシューマー向けPC市場台数

 国内におけるコンシューマ向けPC市場は、2011年度から年々減少しており、2013年も減少する見通しという。ソニーマーケティング ITマーケティング部 ITMK課 統括課長の清水美能留氏は、「PC国内市場は、今後もタブレットの影響を受け続ける」と見る。一方で、クリエイティブな作業にはPCが最適であり、ハイブリッドスタイルのPCマーケットは順調に推移するだろうと語った。

VAIO Duo 13を手にする、ソニーマーケティング ITマーケティング部 ITMK課 統括課長の清水美能留氏
VAIO Duo 13を手にする、ソニーマーケティング ITマーケティング部 ITMK課 統括課長の清水美能留氏

 VAIOが実現したいことは、PC市場の活性化だという。VAIO Duoのような従来のPCにない新しい形態のPCの創造、人とPCの新しい関係づくりを提案することで、実現していきたいとした。

 なお、今回の発表は銀座のソニービルで行われた。red editionの赤にちなんで、VAIOを赤いバラの花で囲んだディスプレイが登場した。これらのバラは、ソニービルの前で配布され、通行人から人気を集めていた。バラは2300本用意したという。

  • ソニービルのショーウインドウはバラで埋め尽くされた

  • ソニービルの前ではバラをプレゼント

  • 配布されていたバラ

2013年VAIO夏モデルラインアップ
2013年VAIO夏モデルラインアップ

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