5月に初めてLINE事業における売上を発表したLINEだが、マネタイズをさらに強化するフェーズに入ったようだ。
LINEは6月20日、インセンティブ付きアプリ紹介サービス(リワード広告)「LINEフリーコイン」の提供を発表した。日本、台湾、タイで提供する。これは、5月に開催された「第7回Web&モバイルマーケティングEXPO 春」でLINE取締役の出澤剛氏が語っていたものだ。当初7月の提供を予定していたが、6月に前倒しして提供する運びとなった。
LINEが選定したアプリ(広告で表示されるアプリ)をダウンロードすると、Android向けに提供されている仮想通貨「LINEコイン」を獲得できる仕組みだ。ユーザーはLINEコインを利用して有料スタンプを入手できる。当初は、LINEが提供する「LINE マンガ」「LINEバブル」「LINE 占い」のアプリ広告を表示する。
LINEフリーコインは、海外ではメタップスがセールスパートナーとなって事業を展開する。メタップスはこれまで、Android向けのリワード広告を日本や海外で展開してきている。
メタップスはこれまで開発者向けにリワード広告のSDKを提供してきたが、海外ではベトナムのアプリマーケット「APPOTA」など、企業とパートナーシップを結んで事業を展開しているケースがある。だが日本においてのパートナーシップはLINEが初めてとなる。
LINEとメタップス、実はこの2社には「成長スピード」という大きな共通点がある。LINEは22カ月で1億5千万ユーザーを達成しているが、実はメタップスも、22カ月でSDK導入アプリの1億2千万ダウンロードを達成するなど、非常に早いペースでの成長を実現している。また、両社とも、日本国内にとどまらず、広く世界にサービスを展開している。
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