以下では、Googleの「Chromebook」について知っておくべきことと、この製品が従来のノートPCとどう違うのかについてQ&A形式で説明していく。
Chromebookとは、広く普及しているMicrosoftの「Microsoft Windows」やAppleの「OS X」といった基本ソフトじゃなく、Googleの「Chrome」という基本ソフト、すなわち「Google Chrome OS」が稼働するノートPCのことなんだ。
Chrome OSを搭載したノートPCは、サムスンやAcer、Hewlett-Packard(HP)といった複数のメーカーのものが販売されていて、英GoogleのChromebookストアだと現在5種類のChromebookが199~1049ポンドの価格で販売されているよ。また英Amazonでは、サムスンの「Samsung Chromebook」が数カ月にわたってノートPC販売のトップ5位に入っているね。
ところでChrome OSっていうのは、WindowsやOS Xが基本ソフトとしてインストールされているノートPC上にインストールできるChromeウェブブラウザと本質的に同じものなんだ。つまり簡単に言うと、Googleはウェブブラウザを基本ソフトに変えちゃったというわけさ。
Chromebookには、文書の作成や、楽曲の再生、写真の編集といった作業ができるようにGoogleアプリが複数搭載されているんだ。それらはWindowsでおなじみの「スタートボタン」じゃなく、「Android」のようにタスクバーの下からポップアップしてくるアプリメニューで起動するんだけど、ほとんどのタイルはオンラインツールやウェブサイトをオープンするだけのものとなっているんだ。
また、他にもたくさんのアプリがChromeウェブストアからダウンロードできるようになっていて、それらは自動的に最新のバージョンに保たれ、ソフトウェアパッチのダウンロードやインストールに長々と時間を割かなくてもよくなっているんだ。
さらに、Chromebookには「Google Drive」というオンラインファイルストレージサービスが付いてくるから、ユーザーはコンテンツを保存するために、通常は100Gバイトまでのストレージを最初の2年間、無償で利用できるんだ。だからChromebookのユーザーなら、自分のアカウントにログインするだけで、どんなデバイスからでも自分のコンテンツやファイルにアクセスできるし、他の人と共有することもできるわけさ。
ウェブベースの基本ソフトを採用したことで、Chromebookはブラウザ内からインターネット経由でアクセスできるクラウドベースのツールを活用してもらおうとしているんだ。例を挙げると、写真の編集には「Pixlr」アプリ(Chromeウェブストアから無償で利用可能)、文書の作成には「Google Docs」を使用することができるね。
Chromebookにも、その他のノートPCで搭載されているような標準的なポートやハードウェア機能のほとんどが搭載されているんだけど、ハードディスクの容量は大幅に小さくなっているんだ。これは、ユーザーがほとんどのコンテンツをGoogle Driveというオンラインストレージプラットフォーム上に格納するとGoogleが想定しているためだね。
セキュリティは最初から製品に組み込まれているから、セキュリティソフトウェアを別途インストールする必要もないんだ。Chromebookは起動時に、システムが改ざんされていないかどうかを確認するためのセルフチェックを自動的に実行し、セキュリティアップデートも自動的にダウンロードするようになっているのさ。
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