Chromebookの最大の特色は、その価格なんだ。高性能の基本ソフトや、ソフトウェアパッケージを実行、格納するために必要なハードウェアを一切搭載しないことで、大幅にコストを抑えた製品の生産、販売を実現したのさ。
また、ファイルをオンライン、すなわちクラウド内に格納するということは、デバイスが故障したり、紛失したとしてもデータは安全だってことになるね。さらに、ユーザーは自分のGoogleアカウントのログオン情報を入力して、さまざまなマシンから自分のデータにアクセスできるようにもなるんだ。
Chromebookの起動時間は、従来のノートPCの起動時間と比べると圧倒的に短いんだ。例を挙げると、WindowsやOS Xを搭載したノートPCでは起動に30秒以上かかるのも珍しくないけど、Acerの「C7 Chromebook」は8秒未満で、Samsung Chromebookは10秒未満で起動するとGoogleは言ってるよ。
Chromebookの能力をフルに発揮させるには、インターネットに接続している必要がある。だから、いくつかの製品では携帯電話網の通信料金を支払ってもよいというユーザー向けに3G接続が、あるいは「Chromebook Pixel」のように4G接続が標準搭載されているんだ。
インターネット接続ができないと、Chromebook用ウェブアプリの多くが利用できなくなる。
だけど、Chromeウェブストアにはインターネット接続がなくても使い続けられるChromebook向けのオフラインアプリもいくつか用意されている。それに、2011年8月にGoogleは同社の「Gmail」や「Google Calendar」、Docsといったものを含むクラウドベースのアプリにオフライン機能を追加しているんだ。でも、オンラインで提供されている機能の多くは使えない。また、多くの人はGoogleのアプリが「Microsoft Office」や「Adobe Photoshop」といった豊富な機能を備えたアプリと競合できるレベルに至っていないと主張するかもしれないね。
さらにChromebookには、印刷も「Cloud Print」というオンラインサービスを通じて行わなければならないという面倒な点もある。ユーザーが「クラウドプリント」対応のプリンタを持っていない場合、WindowsやOS Xを搭載したマシン経由でChromebookとプリンタを接続しなければいけないんだ。
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