変化の例として、Ingram氏は自身の11歳の息子が、ホッケーをプレイする時に使っていたお気に入りのスティックをなくした時のエピソードを紹介した。
「同じスティックを探すことになった際、店頭の行って探す、オンラインで探すという選択肢があった。私はオンラインで探すことを選択し、翌日の朝10時に製品が届いたのだが、息子はその結果に不満を持った。欲しいと思った時に製品が手に入らないからだ。このように、従来は評価されたものを評価しない、欲張りな消費者の声も出てきている。そういった声に応えるため、例えば野球の選手が目でボールをとらえる前に、身体が反応してバットを振ってボールを打つように、瞬時に適切な対応ができるような行動を取らなければならなくなっている」(Ingram氏)
瞬時に顧客の声に応えることができるデジタルマーケティングを実現するために、アドビでは統合型のマーケティングツール「Adobe Marketing Cloud」を提供。このサービスを構成するのは次の5つの製品となっている。
「2012年時点では27のツールを紹介したが、統合化によってシンプルに5つのツールからなるソリューションとした。われわれはこの製品を提供しただけで終わりだと考えていない。マーケティングのための組織は縦割りで、5つのツールも別々のチームが利用し、組織の壁が存在している。この“人”の問題を解決するために、テクノロジを使って新しい提案をしていく。すぐに実現できることではないが、ステップを踏んで、組織の壁を打破していきたい」(Ingram氏)
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果