グーグル、MSに「Windows Phone 8」向け「YouTube」アプリの公開中止を要求

Mary Jo Foley (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部2013年05月16日 12時10分
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 Googleは、「Windows Phone 8」向けに開発し直されたMicrosoftの「YouTube」アプリがGoogleの利用規約に違反しているとして、その公開を中止するよう要求する書簡をMicrosoftに送付した。

 米国時間5月15日付けの同書簡について最初に報じたThe Vergeは、同社のウェブサイト上にそのコピーを掲載している。


 MicrosoftのYouTubeアプリが違反しているとされる利用規約は、広告のブロックと、GoogleのYouTubeサイトからの動画のダウンロード機能を提供している点に関するものだ。

 Googleからの書簡には以下のように記されている。

 「YouTubeは制作者との間で、彼らのコンテンツが提供、あるいは配布される方法について彼らが選択権を持つという合意に達している。そして貴社のアプリケーションはそういった統制権を奪うものとなっている。http://www.youtube.com/t/termsに掲載されているYouTubeの利用規約、およびhttps://developers.google.com/youtube/termsに掲載されているAPIの利用規約は、この種の乱用からコンテンツ制作者を保護するために定められている。これらの利用規約では、同サイトからの動画のダウンロードを明確に禁止しており、認可されたYouTubeプレーヤー以外の手段を用いてYouTube上の動画にアクセスすることも一切禁止している。また、YouTubeによってビデオ中に挿入された広告の変更や置き換え、妨害、ブロックを行うアプリケーションも禁止している」

 GoogleはMicrosoftに対して、「Windows Phone Store」における同アプリの提供を即座に中止するよう求めるとともに、既にダウンロードされたアプリも5月22日までに無効化するよう求めている。

 Microsoftは、必要なメタデータへのアクセスがGoogleによってブロックされているという批判を述べた後、自社でこのYouTubeアプリを新規開発していた。最近、筆者がMicrosoftの関係者に対して、このより堅牢なYouTubeアプリの配信が可能になるような何らかの変更が、ポリシーやAPIという観点からなされたのかと質問したところ、同社の広報担当者によって以下の声明が送付されてきた。

 「Windows Phoneでは、『ライブタイル』や『キッズコーナー』といったWindows Phone 8のユニークな機能のサポートも含め、素晴らしいYouTubeエクスペリエンスを提供できるよう、既存のAPIに対してさらなるエンジニアリングリソースを投入し、Windows Phoneアプリをアーキテクチャの段階から作り直した。MicrosoftはWindows Phone向けのYouTubeアプリを開発するにあたり、技術サポートは別途受けていない」

 筆者はMicrosoftとGoogleの双方に対して、コメントを求める書簡を送付した。Googleの広報担当者からは、同社はコメントを控えるとの返事があった。Microsoftは広報担当者を通じて次のような公式の声明を寄せた。

 「YouTubeは常に、すべてのプラットフォームのスマートフォンユーザーが最もダウンロードしているアプリの1つであるが、Googleは、他のプラットフォームと同等レベルのアプリを開発することにおいて、われわれと協力することを拒否している。われわれ双方の顧客が同様のYouTube体験が得られるよう、われわれがYouTubeアプリをアップデートして以来、非常に好意的な評価やフィードバックを得ている。われわれは、喜んで広告を含めたいと考えているが、Googleは、必要なAPIへのアクセスをわれわれに提供する必要がある。相互運用性を高め、かつ、消極性をなくすことを要求した15日付けのLarry Page氏のコメントを踏まえ、われわれは、双方の顧客のためにこの問題を共同で解決できることを期待している」

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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