Googleは今回、Google I/Oの基調講演の大半を「Android」「Chrome」および「Google+」に使ったが、「Google Search」にもある程度の時間を割いた。検索分野の責任者を務めるAmit Singhal氏の発表によると、Chromeおよび「Chrome OS」を通してデスクトップにも音声検索が提供されるほか、公共交通機関を利用した場合の所要時間や、映画、テレビ番組、ビデオゲームの情報を伝える新しいカードが「Google Now」に登場するという。
Google Nowでは、さまざまな種類の検索入力に答える形で交通、天気、スポーツ、株価、航空便、イベント、配送、予定などのデータに関する情報を「カード」と呼ばれるボックス形式で表示する。ユーザーは、「San Francisco Giantsの試合の開始時間は?」、あるいは「ニューヨークの来週の天気は?」といった質問が可能で、情報カード、さらに適切な場合には音声で回答が返ってくる。
Chromeでは、モバイル端末上のGoogle Nowと同じように、音声認識と自然言語理解を駆使した「対話形式の検索」が可能になる。音声による検索の起動には、「Google」と呼びかけるだけで済む。ただし今のところ、Google Nowのカードと完全に同等の使い勝手とはならない。
さらに、Google Nowにはリマインダー設定機能が追加される。Google Nowは、音声や文字による自然言語の質問をすると、検索結果を音声や文字で得ることができるというもので、2012年にAndroid版が、続いて2013年4月に「iOS」版が公開された。Google Nowと競合するAppleの「Siri」は、「Mac OS」やAndroidでは利用できない。
Singhal氏はまた、「Knowledge Graph」についても、回答に利用される統計データを増強するほか、新たにポーランド語、トルコ語、および中国語(簡体および繁体)に対応すると発表した。Knowledge Graphは、Google NowとGoogleの検索全体を対象とし、5億7000万件以上の事物とそれらの間の膨大な数の関係性を収めたデータベースに基づき、検索入力に対してより正確な結果を出すことができる機能だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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