時には、機能の少ない携帯電話を持ち歩く方がいいこともある。
そうすれば、スマートフォンを持ち歩くことで直面する潜在的なあらゆるリスクにさらされずに済む。Consumer Reportsは米国時間5月1日、「State of the Net」と題する年次報告書を公開した。現代的な携帯電話は非常に便利だが、大抵の人々が認識している以上のあらゆる種類の問題を引き起こしているという。
同誌は、スマートフォンを利用している米国内の成人1656人を対象に聞き取り調査を行い、その結果を推測した。
提供:Consumer Reports
- 多くのユーザーが自分のスマートフォンをセキュリティで保護していない。40%近くが最低限のセキュリティ対策すら講じていない。
- 悪意のあるソフトウェアは現実的な脅威だ。2012年には、560万人の米国人が不正なテキストメッセージを送信したり、許可なくアカウントにアクセスしたり、といった問題を経験している。
- ユーザーの居場所に関する情報が露出する可能性もある。1%が何人か、あるいは1人で在宅中に、何者かが位置追跡機能を用いて彼らのスマートフォンの位置を特定したことで、それによるいやがらせを受けたことがあると回答した。また、7%が位置追跡機能をオフにしたいが、やり方が分からないと答えた。
- アプリが煩わしすぎる。約4800万人の米国人ユーザーが、さまざまな権限を要求されたために、アプリのインストールをやめたことがある。
提供:Consumer Reports
- プライバシーの管理も大変だ。これは、小さい画面と、プライバシーに関する通知が長すぎるせいである。
- 数百万人におよぶ子どもたちがセキュリティ保護を必要としている。13歳未満の子ども500万人がスマートフォンを利用しており、個人情報を知らぬ間に公開してしまうおそれがある。
- モビリティにはリスクも伴う。スマートフォンで多くの日常的な作業(電子メール、買い物、ソーシャルネットワーク)を行うユーザーが増えると、小さなガジェット上に個人情報が保存されるようになり、個人情報が失われやすくなったり、盗まれやすくなったりする可能性も高まる。
- ホームコンピュータも危険だ。2012年に、約340万人の米国人が感染したコンピュータの交換を余儀なくされた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。