Facebookは同社の検索製品を支える技術について、次々と詳細を明らかにしてきているが、今回は「Social Graph」について新たな発表を行った。
Facebookが今回、詳細を明らかにしたのは、Social Graph向けの新たなデータベースベンチマークである「LinkBench」だ。LinkBenchは今週からGitHubでリリースされている。
(参考までに記しておくと、Facebookのエンジニアらによれば、Social Graphとは人や場所、ものごと、およびそれらの間の関係を表した「巨大なマップ」を含んだグラフデータ構造であるという)
ベンチマークや、極限まで調整されたデータベースシステムを必要とする開発者のためのツールとうたわれているLinkBenchは、FacebookにおいてMySQLで構築されているソーシャルグラフの作業負荷(データモデルやグラフ構造、リクエストの組み合わせ)を複製する目的で開発された。
シカゴ大学でのコンピュータ科学の博士号取得を目指しており、Facebookのデータベースエンジニアリングチームでインターンを経験したこともあるTim Armstrong氏は米国時間4月1日、同社ブログへの投稿で、LinkBenchはグラフ処理が提供するもののためのベンチマークであり、グラフ処理能力のベンチマークではないと述べた。
Armstrong氏は両者の違いについて、LinkBenchの説明のなかで、前者が「ソーシャルネットワークの対話的なサービスによって生み出されるトランザクション負荷をシミュレートするものであるのに対して、後者は分析的な負荷をシミュレートするものである」と述べている。
また同氏は以下のようにも述べている。
またわれわれは、データベースやソーシャルアプリケーションに取り組む、より広範囲なコミュニティーにとって、ソーシャルネットワークやその他のグラフ構造データの格納や検索のための現実的なベンチマークが有益なものになると信じている。データの急増や大規模化、およびデータモデルの多様化が原因となり、これらのアプリケーションによって、データインフラに類のない需要が生み出されているにもかかわらず、こういった負荷を対象としたパフォーマンステストを実施できるベンチマークはほとんど存在していない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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