「Safari」は、このところ競合モバイルブラウザに奪われていたシェアの一部を取り戻した。
Net Applicationsによると、Appleの「iOS」向けブラウザであるSafariは3月、モバイルブラウザのウェブトラフィック全体の61.79%を占めたという。これは2月に計測された55.41%と比べると、かなりの増加だ。
Safariは3月、首位の座を堅持した。2位はシェア21.86%の「Android」標準ブラウザで、3位は8.4%の「Opera Mini」だった。しかし、Net ApplicationsのウェブトラフィックにおけるSafariのシェアは、ライバルに脅かされてきた。
数年の着実な拡大を経て、Safariのシェアはここ1年くらいの間、足踏みしていた。3月のシェア61.79%は、前年同月の60.5%と比べると、ほとんど増えていない。
その間、Androidブラウザや「Internet Explorer(IE)」、「Google Chrome」のモバイルシェアは微増している。Androidの人気拡大や、いずれもIEを標準ブラウザとする「Windows Phone」携帯端末と「Windows 8」タブレットの発売機種の増加を考えると、そうした傾向は決して衝撃的なものではない。
モバイルブラウザの各バージョンの中では、1位はシェア38.5%の「Safari 6.0」で、同21.5%のAndroidブラウザ4.0がこれに続いた。
デスクトップ分野では、「IE 10」が3月、2.9%のシェアを獲得し、順位を上げた。これは、2月の1.6%、1月の1.3%、2012年12月の1%未満と比べると、かなりの増加だ。
最近まで、IE 10は「Windows 8」PCにのみ搭載されていた。しかし、Microsoftは2月下旬、「Windows 7」向けのIE 10をリリースしている。
それ以外では、3月のデスクトップブラウザ分野に大きな動きはなく、大半の主要ブラウザのシェアは過去数カ月からほぼ横ばいとなった。
IEはデスクトップブラウザのトラフィックの55.8%を占め、全体的に余裕を持って首位の座を維持した。2位は20.2%の「Firefox」、3位は16.4%のChromeだった。
Chromeは約1年前、Firefoxから2位の座を奪う寸前まで迫っていた。しかし、それ以降、Chromeのシェアは縮小し、一方でFirefoxはシェアをほぼ維持している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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