ソフトバンクがクーポン管理サービス事業に本腰--導入企業増で認知向上へ

藤井涼 (編集部)2013年03月29日 17時09分
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 ソフトバンクモバイルは、2012年12月からブレスサービスと共同で提供する企業向けのチケット発行・管理サービス「CORE PASS」の事業展開を本格化させる。これまではiOS限定で提供していたが、3月26日からAndroidにも対応しマルチキャリアで展開。企業とユーザー数の拡大を狙う。

 CORE PASSは、電子クーポンやチケットなどの“Pass”を発行・管理できる企業向けのシステムで、アップルがiOS 6から提供するチケット・クーポンの一括管理アプリ「Passbook」に対応している。5000人までのPass発行なら月額利用料は無料で、以降は2万5000人までが1万円、10万人までが2万5000円となる。また、開始の際には初期費用(0円~20万円)がかかる。

 サービスの強みは、導入企業が自社の複数店舗向けに一斉にPassを発行・更新できることや、国内サービスで初めてAndroid端末に対応したこと。また、アップルとのレギュレーション(ルール)に基づいてサービスを展開していることも、他のPass発行・管理サービスとの差別化要因となっている。3月からHIS、ニッセン、サークルKサンクス、タカラトミーなどが導入を始めており、直近では3月28日にドクターシーラボも利用を開始した。同社では2013年内に100社の導入を目指す。

  • 「Passbook」アプリのチケット・クーポン一覧画面

  • QRコードを店頭などで提示する

  • Android向けには専用アプリ「STORE PASS」を提供

課題は「認知度の低さ」

 現状の課題は、日本国内でのPassサービスの認知度の低さだ。iOS 6が公開された2012年9月には、ANAやぐるなび、TSUTAYAなどの大手企業がPassbookに対応したサービスを発表し注目を集めたが、それから約半年が経ち、少なくとも筆者の周りではPassbookを日常的に利用しているという声はあまり聞かない。

  • 「CORE PASS」を担当するソフトバンクモバイルの松田氏

 CORE PASSを担当するソフトバンクモバイル マーケティング本部 MIB統括部 アドビジネス推進部 部長の松田忠浩氏も「国内での認知度はまだ1~2割程度ではないか」と語る。一方で「すでにANAやJALの搭乗券がPassbookに対応し、グルメのクーポンも利用できる。今後はコンビニやファッションなどにもカテゴリは広がっていく」と語り、参加企業やブランドを拡充することで、認知度や利用者を増やしたい考えだ。

 また、現在CORE PASSは大手企業による導入が進んでいるが、5000人までのPass発行なら月額無料で利用できることから、中小企業にも訴求していきたいという。「個人店舗などでも集客できる仕組みにしていきたい。誰でも使えるようにPassの発行・管理画面も相当分かりやすく作っている」(松田氏)

 松田氏は、米国ではすでに1万社近くがPassbook対応サービスを提供しており、その中には商品購入や課金ができるサービスもあると説明。日本では、まだチケットやクーポン画面を表示するにとどまっているが、今後は企業の基幹システムと連携するなどして同様の機能も提供していきたいとした。

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