あなたが近い将来使うことになるスマートフォンの姿を説明しよう。それは5インチで1080pのHDスクリーン、そして、8コアアプリケーションプロセッサを備えている。13メガピクセルのカメラでは、前面と背面のレンズで同時に記録するという素晴らしいことができる。テレビのチャンネルを変えることもできるし、本体をタップして、自動車の車内で音楽を再生することもできる。さらにそのスマートフォンは、スクリーンに触らずに操作できる。
近い将来のスマートフォンは、脈を計ったり、体重計と同期したりできるし、手から転がり落ちてもかすり傷1つ付かない。そうだ、1回の充電で2日間動くようになるという話もしておかなければならない。
新しい生産材料と、プロセッサの飛躍的な進歩、そして前途有望なバッテリに関する研究は、スマートフォン開発の前進に役立っている。そうした状況と、スマートフォンの画面に情報を送るスマートデバイスの急増が組み合わされれば、非常に刺激的で、ほぼ確実に実現しそうなスマートフォンの未来が浮かび上がってくる。
中サイズのスクリーンを備えた素晴らしいスマートフォンは数多くある。最新のスマートフォン(サムスンの「GALAXY S4」やHTCの「HTC One」、LGの「Optimus G Pro」を含む)は、5インチ(またはそれ以上)の高解像度1080pスクリーンを新しい標準に押し上げるのに一役買っている。
プロセッサも魅力的だ。クアッドコアチップセットが登場し始めたばかりだが、驚異的な速度とグラフィックのレンダリング能力を約束する、8コアチップセットへの道も既に開けつつある。サムスンのGALAXY S4は、オクタコアチップセット(サムスンの「Exynos 5 Octa」)を搭載することを最初に発表したスマートフォンだ。
NVIDIAもスタートゲートを飛び出して、新たに今後登場するモバイルデバイス向けチップセット2世代を発表したところだ。同社は、これらチップセットの性能が今後5年以内に、同社の初代「Tegra」チップと比べて100倍に向上すると断言している。
同時に、Qualcommの「Snapdragon 600」チップを備えたスマートフォンも登場してきている。これは、タスクの処理速度を75%高速化すると期待されるプロセッサだ。
われわれはしばらくの間、一体型IRブラスタを備えたスマートフォンを夢見てきたが、HTC Oneと、新しいサムスンのGALAXY S4によって、テレビコントローラ機能搭載のスマートフォンというのはもはや神話ではなくなった。タブレットなどのよりハイエンドのデバイスにもこの赤外線ツールが登場し始めるのも、単に時間の問題だ。
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