Nokiaは既に、手袋をしたままでも操作できるほど感度が高いスクリーン用素材を採用する方法を編み出している。これは、Nokiaの「Lumia 920」で初めて採用され、その後「Lumia 820」「Lumia 810」「Lumia 822」でも使われている。「Lumia 720」でも採用される予定で、サムスンのGALAXY S4でも同様だ。
筆者の同僚であるRoger Cheng記者は、ニューヨークで行われたサムスンの発表イベントの際に、会場の外で携帯電話を使って記事を書いていたのだが、華氏30度(摂氏マイナス1.1度)という気温の中で、その指が徐々にこわばり、赤くなっていくのを筆者は見ていた。確かに、最終的にこの機能が受けない理由はない。
今後1~2年で本格的に軌道に乗りそうな自動車内での音声アシスタント機能にも注目したい。Appleと、本田技研工業のような自動車メーカーは、自動車に向けた音声アシスタント「Siri」の開発を熱心に進めている。
サムスンが挑戦しているのは「S Voice」の新しいスタンドアロンバージョンで、これは「S Voice Drive」と呼ばれている。筆者は発表イベントの直後に、それを見る機会を得た。過去の「S Voice」のパフォーマンスはひどかったが、自動車向けのこのバージョンはそれほどひどくはない可能性がある。
カメラ用ハードウェアは今後も向上し続けるだろう。しかし、まるでタイミングを見計らったようにメーカー各社は、ますます専門化した(つまり、小細工を加えたということだが)カメラアプリでも優位を争っている。
そうしたメーカーの中で、HTC Oneと、LGのOptimus G Pro、サムスンのGALAXY S4は、音声録音と静止画を組み合わせる機能や、前後両方のカメラからの入力を含む写真や動画、短い動画クリップ、動きのある別々のショットを同じフレーム内に入れるアクション撮影機能を備えている。
タッチフリーで操作できるジェスチャー機能はしばらく前からあった。筆者が気に入っているのは、スマートフォンを裏返すとミュートになる機能だ。そしてLGとサムスンの両社は、スクリーンをタップせずに操作する新しい方法を生み出す最前線に立ってきた。
デバイスの前で手を動かすことで写真の表示を進める、また音楽の一時停止や再生をするというのは、いくらか新しいジェスチャーだ。サムネイルの上に指をかざせば、その内容をプレビューできる機能もそうだ。
LGのOptimus G ProとサムスンのGALAXY S4はいずれもジェスチャーを目玉にしており、中でも特に、ユーザーの目がどこを見ているか、そして見ていないかを検知する機能に力を入れている。そのためこのライバル2社は、ユーザーの視線を使って動画の一時停止や再生を行う機能をめぐって、法廷で激しく争う可能性がある。
筆者は個人的には、ほとんどのジェスチャーを好きでも嫌いでもないが、このようなタッチフリー操作の研究が進んでいくというのが今後の方向性だと思うし、スマートフォンメーカーは最終的に、革新的であるだけでなく便利でもある組み合わせを見つけるかもしれない。
筆者がおそらく最も楽しみにしている、今後広まると思われる機能は、接続された腕時計や自動車、カメラ、ノートPC、洗濯機、サーモスタット、そしてもちろんスマートフォンといった、スマートデバイス同士が相互作用することだ。
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