NVIDIA、第5世代に向けた「Tegra」のロードマップなど発表

Shara Tibken (CNET News) 翻訳校正: 佐藤卓 長谷睦 (ガリレオ)2013年03月21日 11時33分

 NVIDIAの最高経営責任者(CEO)Jen-Hsun Huang氏が米国時間3月19日、同社の次世代およびその次の世代のモバイルチップに言及し、その性能を大いにアピールした。Huang氏によれば、第5世代の「Tegra」シリーズ製品は、初代の「Tegra 2」と比べてパフォーマンスが100倍に向上するという。

 現在の最新版チップである「Tegra 4」は2013年1月にリリースされている。2013年後半に発売が予定されている次世代製品には「Logan」という開発コード名が、続く第5世代のTegraには「Parker」という開発コード名がつけられていると、Huang氏はサンノゼで18日から21日まで開催中のGPU Technology Conferenceで発表した。

提供:Screenshot by Shara Tibken/CNET
NVIDIAは、Tegraのロードマップについて話した。

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 Loganには、現在ディスクリートグラフィックス市場を席巻しているNVIDIAの「Kepler」GPUが組み込まれるという。また、多くのタスクの同時実行を可能にするNVIDIAのGPU向けプログラミングモデル「CUDA」にも対応する予定だ。

 一方のParkerは、NVIDIAが取り組む「Project Denver」から生まれる初のプロセッサになるという。Parkerは64ビットに完全対応するため、パソコン、あるいはサーバやスーパーコンピュータの中枢部として採用する際にもより魅力的な製品となる。同社がProject Denverに初めて言及したのは、2011年のConsumer Electronics Show(CES)でのことだったが、それ以降、新しい情報が提供されることはあまりなかった。

 また、Parkerには、NVIDIAの次世代アーキテクチャ「Maxwell」GPUが組み込まれるという。

 「5年間で、われわれはTegraを100倍向上させる」と、Huang氏は断言した。「ムーアの法則に従うなら、性能向上は8倍に留まるところだ」

 Huang氏はまた、CUDAおよび「OpenGL」(2Dおよび3Dコンピュータグラフィックスのレンダリング用API)向けの開発プラットフォーム「Kayla」を発表した。KaylaはクアッドコアARMプロセッサ「Tegra 3」および次世代のKepler GPUで動作する。ARMベースのコンピュータを提供している企業から2013年の春に発売されるという。

提供:Nvidia
CEOのJen-Hsun Huang氏は、同社のGPUのロードマップについて語った。
提供:Nvidia

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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