HTCの新しい主力スマートフォンである「HTC One」には、Qualcommが提供する最新のCPUを含む、最高の部品と技術が詰まっている。このデバイスは技術的に優れているだけでなく、入念に作られた金属ボディを持っており、HTCがこのデバイスに血と汗と涙を注ぎ込んだことは疑う余地がない。実際、公式なアンロック版のHTC Oneを触ってみた今では、これは筆者がこれまで使ったことのある中で、もっと高速で美しいスマートフォンだと断言できる。
四角く、フラットで、非常に薄いHTC Oneは、事実上その本体すべてがスクリーンだと言っていい。その4.7インチ(1080p)の液晶ディスプレイでは、優れた画像品質を追求する「SoLux」テクノロジが使用されており、468ppiの画面が実現している。HTCによれば、この技術によって、HTC Oneの画面は、これまでに作られたあらゆるスマートフォンに優る、素晴らしい視覚体験を実現しているという。「Droid DNA」(5インチ、440ppi)と比較すると、解像度は同じで画面が若干小さいため、HTC Oneの画面の方がピクセル密度は高くなっている。同じことが、5インチのOLEDスクリーンを持つサムスンの「GALAXY S4」にも言える(441ppi)。
実際、筆者はHTC Oneのディスプレイが、鮮やかな色、広い視野角、十分な明るさを持つ、インパクトが大きいものであることを確認した。細部も非常に鮮明に見える画面を見ていると、筆者はHTC OneのディスプレイをGALAXY S4と比較してみたくなった。サムスンのGALAXY S4の方がコントラストが高く、色も鮮やかだと筆者は予想するが、それでも実際に横に並べてみるまでははっきりしたことは言えない。
HTCはまた、このデバイスのすべてアルミニウムでできたシャーシも前面に押し出しており、これを「ゼロギャップユニボディデザイン」と呼んでいる。実際、黒とシルバーのカラーが用意されているこのデバイスの感触は、しっかりしていて安心感があり、そのなめらかで金属的な表面は、最高水準の匠の技を感じさせる。筆者は初め、シルバーモデルに入っている細い帯状の部分はプラスチックだと思ったのだが、HTCはここも金属製であると述べている。
もう1つの興味深い工夫は、動画や音楽の視聴時に、より生き生きとしたオーディオ体験を届けるデュアルスピーカーだ(画面の両側に配置されている)。これをオンボードアンプおよびBeatsテクノロジと組み合わせたシステムに対して、HTCは「BoomSound」というやや不吉な名前を与えた。この名前は、Philipsが同社のブームボックスに必ずつけていた厚かましい感じのトレードマークを思い起こさせる。
とはいえ、HTC Oneのスピーカーが出す音は確かにパンチがあり、低音のおかげでリッチだ。このデバイスのオーディオシステムは、大きなステレオ分離に加え、驚くほどの音量を備えている。
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