HTCは米国時間2月19日、「Android」を搭載する同社の最新スマートフォンを世界に向けて発表した。ニューヨークとロンドンではイベントが同時開催された。
HTCは、合理化に向けた同社の取り組みをさらに真剣に推進している。製品ラインアップを整理することを2012年に公言したとおり、同社は、シンプルに「One」と名付けられた単一の端末を発表した。同製品にバリエーションはなく、通信事業者によって異なる端末が提供されることはない。米国のAT&T、Sprint Nextel、T-Mobile USAを含む150の無線サービスプロバイダーが同一の端末を販売する予定だ。
Oneの32Gバイト版の小売価格は2年契約付きで199.99ドル、64Gバイト版は299.99ドルとなる見込み。ただしHTCは、最終的な詳細については提携通信事業者らとの間でまだ交渉中だ。HTCは、同端末が3月に発売されるとだけ述べた。
同端末の外観と操作性は、シンプルさを追求したものとなっている。ソフトウェア面では、同社のトレードマークであるユーザーインターフェース「Sense」を刷新し、レトロなフリップクロックやその他のウィジェットをなくして、クリーンでモダンな外観を実現した。アプリで埋め尽くされた画面ではなく、Oneのホーム画面は「BlinkFeed」を中心としたものとなっている。BlinkFeedでは「Flipboard」のように、ニュース記事、ソーシャルステータス最新情報、画像などの情報をユーザーがスクロールして参照できるようになっている。
ハードウェア面では、「Zero-gap Construction」(ゼロギャップ構造)と同社が呼ぶプロセスを使用して端末全体がアルミニウム製となっている。アンテナは、金属製の背面の一部を利用して信号を送受信する。同端末の高級感あふれる雰囲気が、人々の注目を集めることを同社は期待している。
同端末には、1.7GHzのハイエンドなQualcomm製クアッドコアプロセッサ「Snapdragon」、2GバイトのRAM、2300mAhの内蔵バッテリ、2.1メガピクセルの前面広角カメラが装備される。「Android 4.1,2」(開発コード名:「Jelly Bean」)と、Sense UIの最新版(バージョン体系が廃止されているが、実質的には第5世代)が搭載される予定。
Oneのディスプレイは4.7インチで、1080pのフルHDディスプレイとなっている。ピクセル密度は446ppiと、「iPhone 5」のRetina Displayや、同社が最近リリースした「DROID DNA」よりも高い。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」