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サムスン「GALAXY S4」の第一印象--大画面、アイトラッキング技術搭載

Jessica Dolcourt (CNET News) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子2013年03月28日 07時45分
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 サムスンの新製品「GALAXY S4」が、スマートフォン時代の新しい幕開けを告げるという期待を抱いているのであれば、少し冷静になった方がよいだろう。サムスンの主力スマートフォンとして今回新たに発表された同製品では、「Android OS」の最新バージョンである「Android 4.2.2」(開発コード名:「Jelly Bean」)が稼働するとともに、ハードウェア性能の著しい向上と、多くの機能の搭載が図られている。大成功を収めた1世代前のモデル「GALAXY S III」と比較した場合、大きな飛躍ではなく、着実な前進となってはいるものの、サムスンと競合する企業にとってハードルは再び上げられたと言えるだろう。また、画面の大型化とともに、数多くの専用ソフトウェアを搭載したことで、GALAXY S4は「iPhone」との差別化もさらに推し進めている。

 GALAXY S4はGALAXY S IIIと同様の設計を踏襲しているものの、さまざまな観点からさらなる高みを目指している。画面は大型化(5インチ)し、解像度は向上(1080p)し、バッテリは大容量化(2600mAh)し、プロセッサは高速化(1.9GHzクアッドコアまたは1.6GHzオクタコア)し、背面カメラはメガピクセル化に拍車がかかっている(正確には13メガピクセル)。しかし、それだけではない。仕様(なお、内部/外部ストレージとRAMも大容量化している)にざっと目を通せば、サムスンがさまざまなソフトウェアによって、自社の携帯電話を競合他社の製品よりもひと味もふた味も違ったものにしておこうとしていることが分かるはずだ。

 ここでの問題は(筆者がGALAXY S4を試用したのはほんの短い時間であったとはいうものの)、極めて多くの改善項目のうち、決め手となる、あるいは必携の、日々の生活に欠かせないという機能がほとんどないように感じたという点にある。例外は、IRブラスタを使ったテレビ用リモコンアプリ(ちなみに同様の機能は「HTC One」でも提供されている)と、手軽に使える翻訳ツール、そしてよそ見をした際に動画の再生を停止できるアイトラッキング機能と、指を空中にかざすだけでアイテムのプレビューができるといったジェスチャー機能だ。ソフトウェア面におけるその他多くの機能拡張は、それを便利だと感じるパワーユーザーには歓迎されるかもしれないが、例えばHTC Oneや「Nokia Lumia 920」「iPhone 5」と比較している見込み客にとって、GALAXY S4を選ぶ確固たる理由となるには至っていない。

 筆者は説明会の場で(他の数名の記者らとともに)このデバイスを使ってみた。その時の感想を述べると、サムスンはGALAXYブランドをさらに発展させるという目的を果たしたと感じた。GALAXYのファンであれば、見慣れた魅力的なスマートフォンに、数多くのハードウェア機能とソフトウェア機能が詰め込まれていると感じるだろう。とは言うものの、これらの機能すべてが1人のユーザーによって使いきれるとは思えない。

デザインと作り

 GALAXY S4は一見したところ、GALAXY S IIIをそのまま少し大きくしただけのように感じられる。角は同じように丸みを帯びており、ホームボタンは以前の機種と同様に横に細長いものとなっている。また、本体の厚みは7.9mm(0.31インチ)で重さは130g(4.6オンス)と、より薄く、かつより軽くなっている。こういったスリムな見た目と感触は、GALAXY S IIIの緩やかなカーブではなく、よりシャープでストレートな輪郭をサムスンが採用したことも関係している(GALAXYシリーズはもはや自然にインスパイアされたものとはなっていないようだ)。

提供:Sarah Tew/CNET
サムスンの新型携帯GALAXY S4は、5インチの高解像度(1080p)画面を搭載しており、前モデルよりも若干スリムになり、かつ軽くもなっている。
提供:Sarah Tew/CNET

 高さ136.6mm(5.4インチ)、横幅68.9mm(2.7インチ)というGALAXY S4の大きさは、GALAXY S IIIと「GALAXY Note」の間に位置するものとなっている。これが携帯電話として大きい部類に入るのは間違いない(というか非常に大きい)が、筆者は大きな携帯電話に慣らされてしまっているため、持てあますほど大きいとは感じなかった。筆者の手にしたホワイトの、ディンプル仕上げが施された製品はGALAXY S IIIの絹のような感触とは対照的に、「GALAXY S II」を思い起こさせるものがあった。なお、GALAXY S4では「ブラックミスト」というカラーも用意されている。

 見た目は魅力的であるものの、筆者はサムスンの携帯電話の材質や作りが素晴らしいと感じたことはない。GALAXY S4は、オールアルミニウムボディのHTC Oneほど美しくなく、iPhone 5ほど洗練されてもいない。公正を期すために述べておくと、サムスンはそういったところを目指していないのである。要するに、サムスンは耐久性(ガラスのように割れない)や、製造面でのメリット、価格などのちゃんとした理由によって、あえてプラスチックを選択しているわけだ。

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