(編集部注:米CNETによる「Nexus 10」のレビューを前編と後編の2回に分けて翻訳して公開します。前編は12月26日に公開されています)
「Android」のカメラアプリはアップデートされ、さまざまな編集オプションが追加された。しかし筆者は、その使い方にまごつきを覚えることもあったため、もう少しインターフェースに工夫があればよかったと感じている。とは言うものの、いったん時間を取ってそのクセを学べば、以前のバージョンよりもずっとエレガントかつ直感的になっていると実感できるはずだ。
とは言うものの、「Photo Sphere」という新機能はカメラ関連で(そしておそらくは「Android 4.2」に搭載された新機能のうちで)最もエキサイティングなものだ。Photo Sphereを使用することで、床から天井まで、ほとんどすべての視界を網羅する360度の球面パノラマ写真が撮影できる。ただ残念ながら、自分自身の真上や真下を撮影することはできなかった。
風景の撮影には5分程度の時間がかかったものの、慣れればもう少し短時間で撮影できるようになるだろう。Photo Sphereは、自分が行ったことのない場所の雰囲気をつかむうえで重宝するクールな機能だ。これは売り家の外観や内装の雰囲気を、潜在顧客に対して彼らがあたかもそこに住んでいるかのような臨場感とともに伝えられるという点で、不動産業者にとって素晴らしいツールとなるはずだ。
Nexus 10に搭載されているSuper PLS液晶は、現在販売されているAndroidタブレットのなかでは最高の画面品質を実現しており、美しい表示でユーザーの目を楽しませてくれる。では、2048×1536という解像度を誇る「iPad」の「Retina」ディスプレイと比べるとどうなのだろうか?正直なところ、クリアさという点ではあまり違いが感じられない。Nexus 10の画面解像度は2560×1600とさらに高いものの、テキストはいずれもシャープに表示され、どちらがクリアかと尋ねられても違いを見つけることは難しい。ただ、どちらがクリアなのか決めなければならないというのであれば、テキストが若干クリアに表示される場合が何度かあったNexus 10に軍配を上げたいと思う。
テスト対象スペック | Google Nexus 10 | ASUS Transformer Pad Infinity TF700 | Apple iPad (第3世代) |
---|---|---|---|
最大輝度:IPSモード(Super IPS) | 368cd/m2 | 422cd/m2 (644cd/m2) | 455cd/m2 |
最大黒レベル:IPSモード(Super IPS) | 0.44cd/m2 | 0.34cd/m2 (0.53cd/m2) | 0.49cd/m2 |
最大コントラスト比:IPSモード(Super IPS) | 836:1 | 1241:1 (1215:1) | 939:1 |
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