(編集部注:米CNETによる「Nexus 10」のレビューを前編と後編の2回に分けて翻訳して公開します)
「これは今流行っている『iPad』と同じくらい優れた製品なの?」--これはタブレットに興味を持っている人が最初に口にする質問だ。Googleの「Nexus 10」について述べると、総合的に評価した答えは「ノー」となる。iPadは、比類なきパフォーマンスや堅牢なアプリ、メディアのエコシステムによって、現在入手できるタブレットのなかで最高のエクスペリエンスを提供する製品という評判を保っている。
とは言うものの、あなたが現在入手可能な最高のタブレットを手に入れたいと思っているにもかかわらず、何らかの理由でApple製品に興味を抱いていないというのであれば、Nexus 10が検討対象の上位に食い込んでくるはずだ。ただ残念なことに、答えは思ったほど簡単には出てこない。その他の有望なAndroid機器、例えばASUSの「Transformer Pad Infinity」は、さらに性能の高い背面カメラや、より明るい画面、拡張可能なストレージを搭載しており、同タブレットを効率的に充電する電源アダプタも付属してくる。
Nexus 10に付属してくる充電器はMicro USBポートを使用して充電を行うようになっている。しかし実際に使ってみたところ、これはハイエンドのタブレットを充電するうえで最も効率的な方法というわけではなかった。就寝中に充電するのであれば問題はないだろうが、急いで充電したい場合には近々発表される、マグネット吸着式のポゴピン圧接コネクタ(スプリングプローブを磁気で圧着させるコネクタ)を採用したGoogle純正の充電器を使用するのがよいだろう。つまり最低価格のモデルで400ドル近くを支払っていたとしても、まだ十分ではないというわけだ。
では、どういった場合にNexus 10が最適なAndroidタブレットとなるのだろうか?Nexus 10は、他のどのようなタブレットと比較しても遜色ないレベルのシャープで美しい画面を搭載しており、手にしっかりとなじむ最も快適な10インチタブレットであり、あなたの子供がこのタブレットを床に落としたとしても、反射的に叱りつけることがないくらいの耐久性を有している。さらにNexus 10は、素晴らしい新機能を搭載した「Android 4.2」が稼働する初のタブレットである。これら新機能のうち、現実の空間という3次元形状を記録する「Photo Sphere」は、筆者がタブレットで経験したなかで最もクールな機能の1つである。
多くの場合において、iPadは依然として最適なタブレットに位置付けられるものの、AppleのOSよりも制約の緩いものを探しているのであれば、Googleの製品が選択肢となるのは間違いない。少し前に発売された「Nexus 7」と同様に、Nexus 10はタブレット市場における競争の激化をよりはっきりと意識した製品であり、そのデザインは新たなパラダイムの到来を告げるものとなっており、他のタブレットメーカーすべても一刻も早くこういったパラダイムシフトを実現するべきである。
ここで念のために述べておくと、7インチタブレット市場において現時点で最も優れた小型タブレットという評価を得ているのは「iPad mini」ではなくNexus 7となっている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果