2012年も残りわずかとなり、マヤ暦の世界の終わりを回避できる望みもある今こそ、2013年に何が起こるのかという予想を始める時だ。Googleにとって2012年は大きな年であり、数多くの新製品を発表する一方で、古い製品の整理も数え切れないほど行った。2013年に同社は引き続き、あらゆる面で競争に直面するだろう。この記事では、新年を迎えるにあたって注目を続けるべき5つの項目について紹介する。
1. 次世代「Nexus」はどうなるのか。2012年にGoogleが発表したNexusタブレットはおおむね良い評価を受け、「Nexus 4」スマートフォンも、ハイエンドのスマートフォンをアンロックの状態で、非常に競争的な価格で販売できることを示した。しかしAppleは非常に多くの「iPhone」や「iPad」を販売したと喧伝しているが、Nexusデバイスがどのくらい売れているのかははっきり分からない。Nexusタブレットは品薄状態だと報じられており、Nexus 4は在庫を確保するのが難しい状態が続いている。しかし大規模なマーケティングキャンペーンも、メインストリーム商品という呼び声もない状況では、Appleとサムスンが支配するモバイル業界で、Nexusデバイスがその他大勢に埋もれてしまう危険は消えていない。
2013年のGoogle I/Oカンファレンスは再び5月の開催になるが、その時期に次世代「Nexus 7」を目にしても驚くには当たらない(初代Nexus 7は2012年のI/Oカンファレンスで発表された)。Nexus 10は発売からわずか数カ月だが、やはり2013年中に新しいバージョンが発表されると予想している。Nexusブランドのスマートフォンについて言えば、LTEネットワークを利用できるようになれば良いだろう。しかし米国の通信事業者にそう選択させるのは難しい可能性が高い。
2. 開発者は「Android」を優先で開発するか。Googleのエグゼクティブチェアマンが、ほとんどの開発者がすぐにAndroid優先での開発を選ぶだろうと予想したのは2011年12月のことだった。それから1年以上がたったが、それが現実になっている証拠はほとんどない。Androidユーザーの方が利益を上げるのが難しいという評判があるからか、断片化したエコシステム向けに開発を行うことへの懸念か、あるいはほかの漠然とした理由からか、大手ベンチャーキャピタリストの支援を受けた新興企業はまず「iOS」アプリの開発を始めることが多い。この状況が変化し始めている兆候がある。調査によっては、AppleとGoogleのアプリストアは現在、それぞれのプラットフォームで利用できるアプリの数でだいたい肩を並べている。しかしAndroidはアプリ開発で最重要視されるプラットフォームになるだろうか。このあたりは2013年にじっくりと見ていこう。
3. 「Google Glass」に世界はどう反応するか。2013年にGoogleは、人を振り向かせるようなウェアラブルコンピュータの開発者用プレビュー版を出荷予定だ。「Google Glass Explorer Edition」は、2012年のGoogle I/Oカンファレンスの出席者を対象に、わずか1500ドルでの先行予約を行っており、2013年の早い時期に出荷されることになっている。Google Glassはその存在が明らかにされて以来、なぜコンピュータを頭に着けたいと思うのかという懐疑的な意見に直面している。Google Glass Explorer Editionによって、この疑問への最初のきちんとした答えが出されるだろう。このデバイスでは、写真や動画を撮影したり、テキストメッセージを送ったり、(当然ながら)Google検索をしたりできる。もっと良いこととしては、開発者はソフトウェア開発キットを手に入れて、Google Glass向けの独自ソフトウェアを構築できる。消費者向けテクノロジにおける競争の次の重要な最前線はウェアラブルコンピュータになるだろうと考えているアナリストは多く、2013年の始めには、Googleがその戦いの口火を切る可能性がある。
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