(編集部注:米CNETによる「Wii U」のレビューを前編と後編の2回に分けて翻訳して公開します)
最初の発表から1年半経って、ようやく「Wii U」が米国で発売された。
この任天堂の新型家庭用ゲーム機は、タブレット型コントローラである「GamePad」を目玉としたゲーム機と、主に「Xbox 360」や「PlayStation 3」などの既存プラットフォームで過去または今後提供されるタイトルからなるラインアップにすべてを賭ける、任天堂にとっての大きなギャンブルだ。任天堂は、カジュアルモバイル層(「iPad」やタブレット、スマートフォン)とハードコアゲーマー向けゲーム機の両方との、ニつの方向からの競争に直面すると思われる。このような予測が難しいゲーム市場で、Wii Uは確固たる地位を確保できるだろうか?
その可能性はある。なぜなら、Wii Uは任天堂のゲームとして初めて、ゲーム以外の用途にも使用することを意図したものだからだ。Wii Uは、動画コンテンツやテレビと、人との関わりを変えると約束している。では、それはどのように実現されるのだろうか。それは、一連のパートナーシップと、メディア情報を整理統合するアプリ、そしてそれを分かりやすく操作しやすい形でユーザーに提示することによってだ。この取り組みは「Nintendo TVii」と呼ばれるもので、通常のテレビと、ストリーミングサービス、そして「TiVo DVR」を1つのパッケージにまとめる、非常に野心的な無料サービスだ。
米国では、Wii Uには「Basic Set」(300ドル)と「Deluxe Set」(350ドル)の2つのモデルがある(訳注:日本ではベーシックセットとプレミアムセットが販売される)。任天堂はレビュー用にDeluxe Setを送ってくれた。Deluxe Setの部品はすべて黒色になっている。このセットに同梱されているのは、本体メモリ32Gバイト(25Gバイト使用可能)のゲーム機本体、GamePadコントローラ、本体縦置きスタンド、GamePadプレイスタンド、GamePad充電スタンド、電源ケーブル、センサーバー、HDMIケーブル、そして「Nintendo Land」のソフトだ。Deluxe Setにはまた、ニンテンドーeショップで商品を多く買うと割引される、「お得意様」向け優待プログラムが付いている。
Basic Setはすべて白の部品になっており、本体メモリ8Gバイト(3Gバイト使用可能)のゲーム機本体、GamePadコントローラおよび充電器、センサーバー、HDMIケーブルが同梱されている。
おそらく読者もお分かりだろうが、私はBasic SetよりもDeluxe Setを強くお勧めする。同梱されているゲーム、充電スタンド、本体メモリの大きさからして、こちらの方がお買い得なのは明らかだ。
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