購入初日のアップデートで、Wii UユーザーはWii Uメニューによる後方互換機能、「Miiverse」、eショップ、ビデオチャットなどの機能にアクセスできるようになる。これらの機能の多くは「Nintendo Network ID」とひも付けされているため、最初に要求された時に設定してしまうのがいいだろう。
後方互換性は、Wii Uメニューの中では提供されない。それには、仮想Wii環境を提供する、Wiiをエミュレートするソフトウェア(Wiiメニュー画面にあるアイコン)を起動する必要がある。これを起動すると、画面がWiiとまったく同じに見えるようになり、Wiiのリモコンと周辺機器だけが使えるようになる。新しいコントローラは一切使えない。
また、ここからWiiからWii Uへのシステム転送を実行できる。これによって、以前のWiiのセーブデータや、Wiiショップからダウンロードしたものなどを移行することができる。ありがたいことに、これでWiiポイントも転送されるが、このポイントは従来のWiiバーチャルコンソールかWiiWareを購入する際にしか使えない。この転送には、非常に時間がかかる。私の場合、開始から終了まで、1時間から1時間半かかった。また、一方のゲーム機からもう一方にデータを移すための手順は、驚くほど入り組んでいる。これは、SDカードを一方のゲーム機からもう一方に移動させ、それをまた戻すという手順を含む、頭が痛くなる作業だ。またWii UとWiiは同じネットワークにつながっていなくてはならず、両方がテレビにつながっていなくてはならず、さらにそれぞれに1本ずつWiiリモコンが必要になる。Wiiリモコンが1本しかない場合、煩わしいことに、何度か同期をやりなおさなくてはならない。
Nintendo TViiが使えるようになるまでは、Wii Uは基本的なテレビのリモコン機能しか提供しない。GamePadをプログラムして、テレビを操作できるようにする手順は簡単だ。単にメーカー名を入力して、音量の増減がうまくいくかを確認するだけで済む。テレビモードでは、0-9、入力切り替え、電源ボタンが画面上に表示される。ケーブルテレビのセットトップボックスを設定すれば、方向キーでチャンネルを表示し、物理的なボタンを使って選択することができる。残念ながら、プログラムできるデバイスは2つまでのようだ。
私のDeluxe SetのWii Uには、出荷時点でHulu Plus、Amazon Instant Video、YouTubeのアプリがすべてプレインストールされていたが、システムアップデートによって、現在これらは機能しないようになっている。米国時間11月16日に、任天堂はこれら4つのサービスは「今後数週間」で提供が開始されると発表した。発売後、利用可能になったのはNetflixのアプリだけだ。少し使ってみたところでは、私の印象は総じて肯定的なものだったが、読み込みが若干遅いようだ。
残念ながら、他のゲーム機に比べ、Wii Uが大きく劣っている面が1つある。それはメディア再生だ。実際問題として、Wii Uにはメディア再生機能が存在しない。USBポートやSDカードがあるにも関わらず、ユーザーは自分のメディアをこのゲーム機で再生することはできない。これは、Wii Uが逃しているチャンスの1つだ。
逃しているチャンスと言えば、私は個人的にWii Uには素晴らしいDLNAプレーヤーになる可能性があると考えている。個人的な意見で恐縮だが、例えば、ネットワークアタッチストレージ(NAS)上にある自分のメディアコレクションをGamePadを使ってスクロールし、自分の見たいものを選択するところを想像してみてほしい。あるいは、GamePadでそれを見るところを考えてみてほしい。
いっそのこと、Wii U OSを解放して、コミュニティが繁栄できるようにしてはどうだろうか。任天堂がWii Uをリビングルームで人々が使う唯一の存在にしたいのであれば、Wii Uは多様な役割を果たせる必要がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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