うわさされている「Google Wallet」の新しいバージョンが登場しそうだが、予想外にも、実際の財布用のカードが提供される可能性がある。
Android Policeは、匿名の情報提供者から送られてきた新しいアプリの画面ショットに、Google Walletサービスに連携した任意のアカウントと同期できるGoogleのクレジットカードを申し込むオプションがあると報じている。アプリの画面ショットによると、このカードはNFC対応のタップアンドペイ(タップで決済)機能が利用できないときに使うことが目的で、クレジットカードに対応している場所ならばどこでも使えるという。このアプリでは、ユーザーに財布を自宅に置いてGoogle Walletカードだけを持ってくればよいとまで提案している。ユーザーはこのカードを使用するだけで、特典を受けることもできる。
同記事によると、Google Walletにはこのほか多数の機能が搭載されるという。個人間の送金やGoogle Wallet口座への入出金機能、さらに電車やバスに乗るときに使うカードを置き換える可能性がある乗車機能などだ。
Google Walletは、近距離無線通信(NFC)技術を使用してオンラインや店舗で決済するさまざまな方法を提供しているが、競争が厳しい上にスマートフォンでの利用が限定される中、弾みを付けるのに苦戦している。
Google Walletカードの記事についてGoogleにコメントを求めたが、まだ回答を得られていない。しかし、Googleは米国時間11月1日、Google Walletへの別の変更を公式に発表した。同サービスのAPIを更新し、販売業者が各自のモバイル版ウェブサイトを使用して決済できるようにする。1日より、販売業者は「pay with Google Wallet」(Google Walletで支払う)というボタンを設置することができ、ユーザーはGoogle Walletに登録したクレジットカードを使って決済できる。これはPayPalを使用する他のサイトと同様の方法だ。
「一般に、ユーザーはモバイルウェブサイトで配送や支払いの情報を入力するために、小さな画面を見ながらクリックしたり複数のページをスクロールしたりして、17~20個の情報記入欄に入力しなければならない」と、GoogleのBarak Turovsky氏はブログ投稿で述べている。「97%ものモバイル購買者がショッピングカートを放置していることは不思議ではない。Google Walletを使えば簡単で安全になる」(同氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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