携帯電話をタップまたはスワイプすることで決済を可能にする「Google Wallet」が米国時間9月19日、Sprint Nextelが提供するスマートフォン「Samsung Nexus S」に初めて搭載され、米国で正式に提供が開始された。
クレジットカード大手のVisaおよびAmerican Expressやモバイル通信事業者らを含む他の企業も、独自のデジタルウォレットの提供開始を米国では発表している。しかし、Googleが自社のデジタルウォレットを最初に市場投入する企業となった。
同サービス開始当初のパートナーとしては、Citibank、MasterCard、およびSprintがある。つまり、利用者側にとって、最初のうちでGoogle Walletが利用可能なクレジットカードは、実質的にCitibank MasterCardのみということになる。Googleは、Citibank MasterCardを持っていない人向けの対応策として、「Google Prepaid MasterCard」も提供している。このカードを使用する場合は、他のクレジットカードからGoogle Prepaidカードにお金をチャージしておくことができる。これにより、携帯電話を使用した支払いが可能になる。
Sprintは、「Nexus S 4G」を提供する通信事業者であるため、最初の正式な通信事業者パートナーである。しかし、近距離無線通信(NFC)技術を搭載する他の「Android」スマートフォンが市場に提供されるにつれて、ゆくゆくは他の事業者の他の端末でも同サービスが利用可能になる見込みである。
Googleは19日、American Express、Visa、およびDiscoverという他の主要なクレジットカード会社からもNFC技術のライセンスを取得したとも述べた。つまり、Google Walletの今後のバージョンでは、これらのクレジットカードもサポートされる見込みということになる。
Googleの決済担当バイスプレジデントを務めるOsama Bedier氏は、「将来的には、すべての決済カードをGoogle Walletに追加できるようにして、最も大きな昔ながらの財布でさえも持たなくて済むようにすることがわれわれの目標である」と述べた。
Googleは2011年5月、この仮想決済システムを発表している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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