これは、MicrosoftとAppleがハードウェアをめぐって戦う重量級の試合における第1ラウンドと言ってもよいだろう。
Appleの新タブレットの発表を数日後に控えた時点で、Microsoftの「Surface」タブレットは米国において、全モデルが在庫切れという状態になっている。
米CNETが米国時間10日20日にMicrosoftの関係者に確認したところ、「Surface with Windows RT」の3モデルはいずれも発送が遅れる見通しだという。
Surfaceの予約注文の受付が開始された16日、499ドルのモデル(32Gバイト搭載)はすぐに発送予定が3週間後となった。
そして現時点では、ブラックの「Touch Cover」(キーボード兼用のカバー)付きの599ドルというモデル(32Gバイト搭載)と、ブラックのTouch Cover付きの699ドルというモデル(64Gバイト搭載)が「1~2週間後」の発送予定となっている。
Microsoftはこの件について、以下の声明を発表している。
Surfaceはオーストラリアとカナダ、中国、フランス、ドイツ、香港、英国、米国という8カ国においてオンライン予約注文の受付を開始している。オンライン注文の発送可能日は注文および在庫の状況に基づいて決定される。オンライン注文の発送予定日にかかわらず、2012年10月26日から米国とカナダの「Microsoft Store」(Microsoftの直営店)全店(34カ所の期間限定店を含む)で販売が開始されるSurfaceについては、3モデルすべてのSKU(在庫管理単位)が確保されている。購入希望者はこのサイトから、最寄りのMicrosoft Storeを検索することができる。
SurfaceはMicrosoftにとって、初の自社ブランドPCであり、Appleと真っ向から勝負する同社最初のコンピュータとなる。
また、MicrosoftはPC市場に新たな競争を持ち込むことにもなる。Surfaceは、Hewlett-Packard(HP)やAcer、Lenovo、ASUSといったメーカーの「Windows 8」製品や「Windows RT」製品と競合するわけだ。
Surfaceは、カバーにもなる厚さ3mmというまったく新たなタイプのMicrosoft製キーボードを利用できる点が、他のPCメーカーの製品にはない特徴となっている。ただ、これによって価格は100ドル高くなる。また、従来のキーボードのような操作感を求めているユーザーは、少し厚みが増すものの「Type Cover」を129.99ドルという価格で購入できる。
Surface with Windows RTではWindowsの機能限定版が搭載されているため、「Windows 7」上で現在動作している従来のソフトウェアとの互換性はない。ただし、Windows RTを搭載したこれらのモデルには「Microsoft Office」が搭載されている。
なお、Surfaceが在庫切れになっているとの報道は先に、The Vergeによってなされていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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