小型の7インチ「iPad」についてのうわさは、言ってみれば、iPadが登場して以来絶えることがない。最近では「iPad mini」と呼ばれている小型のiPadは、当初は的外れな構想に思えた。どうして小さなiPadが必要なのだろうか。実際には、iPadを以前よりもさらにポータブルに、そしてさらに手ごろな価格にするという考えは理にかなっていた。唯一の疑問は、そのような製品が最終的にいつ登場するのか、ということだ。
Appleが次のイベントの招待状を送付したことで、iPad miniは極めて現実味のある製品になったように思えるが、われわれはそれについてまだほとんど知らない。この記事では、われわれが最も妥当だと考える推測について取り上げる。
iPad 2と同じアスペクト比と解像度の7インチスクリーンが搭載される。うわさによれば、iPad miniは、最終的には7.8インチディスプレイを搭載することで、通常の7インチタブレットよりも大きなタブレットになるという。iPad miniでは、iPadアプリをそのままシームレスに動かす必要があるので、iPad 2の1024×768ピクセルという解像度にとどまるのが最も合理的だ。スクリーンサイズに合わせることで、アプリを使いにくくするべきではないのである。第3世代iPadに搭載されている2048×1536ピクセルの「Retina Display」は、第3世代iPadとiPad miniの決定的な違いになるだろう。「Kindle Fire」と「Kindle Fire HD」の間の違いと同じように。
ベゼル幅は狭くなる。タブレットが小型になれば、それを支えるのに必ずしも同じサイズのベゼルは必要ではない。モックアップやうわさ(ほとんどは信じるに足りないものだが)は、「iPod touch」に近いデザインになるとしている。一番参考になるのは、ほかの7インチタブレットが特別に幅の広いベゼルを採用してはいないことだ。
手ごろな価格。うわさによれば、iPad miniの価格は249ユーロからになるという。この価格によって、iPad miniはKindle Fire HDやGoogleの「Nexus 7」と真っ向から競争できるだろう。もちろん、そうした製品よりも価格は高くなるだろうが、それほど大きな差はない。Appleの標準的な価格設定を考えれば、iPad miniの最高スペックモデルの価格は、第3世代iPadのあるモデルの価格に近いか、それを上回るだろう。しかし、299ドルの第5世代iPod touchとの関連では、もっともな価格だ。
iPad 2と置き換えられる。Appleの古い399ドルのタブレットについて言えば、別れのときが来るだろう。そしてiPad miniは小さいサイズの中に、iPad 2と同じか、それ以上の性能を備える一方で、価格は安くなると思われる。
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