Microsoftが支配的な地位にあるWindows OSを余すところなく利用して、デジタル音楽業界の「iTunes」やSpotifyに挑戦する意向だ。
同社は米国時間10月14日、音楽サービス「Xbox Music」が「Xbox 360」では10月16日から利用可能になると発表した。
3000万曲を取りそろえる「Xbox Music」は、ユーザーが音楽を視聴するデフォルトの方法になるよう、「Windows 8」でも利用可能になる。米CNETが2月に最初に報じ、Microsoft自身が6月に発表したように同サービスでは、定期的に広告を視聴する代わりに、無料で音楽をストリーミングしたり、独自のプレイリストを作成したりすることができる。また広告のないバージョンを月額9.99ドルで利用することもできる。楽曲の購入やダウンロードも可能だ。
Microsoftは同サービスをコンシューマー用製品全般にわたって展開する。Xbox 360向けに16日にデビューするのに加え、Windows 8のタブレットやPCでは10月26日より利用可能になる。Microsoftによれば、「Windows Phone 8」用のXbox Musicも遠くない将来に提供されるという。またAppleの「iOS」やGoogleの「Android」など、競合するモバイルOSのプラットフォーム向けのバージョンも開発し、2013年に提供する予定。
12年前、MicrosoftはPC用OSの支配的立場を利用してブラウザの「Internet Explorer」を「Netscape Navigator」よりも不当に有利に扱ったとして、独占禁止法違反の裁定を連邦判事に下されている。その当時から業界は発展し、たとえば、多くの利用者がSpotifyやPandoraなどのサービスにPCだけでなくタブレットや携帯電話を利用してアクセスするようになっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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