Microsoftは過去数年間、ユーザー(特にビジネスユーザー)に対し、新しい「Windows」を導入するのに最初のサービスパックまで待つ必要はないことを納得させようと努めてきた。
「Windows 8」では、米国時間10月9日に「Windows Update」を介して「Windows 8 Client and Windows Server 2012 General Availability Cumulative Update」(Windows 8クライアントおよびWindows Server 2012の一般提供開始に向けた累積アップデート)を提供することにより、Microsoftの関係者はこの目標に一歩近づいたと考えている。Building Windows 8ブログの10月9日の投稿によると、このアップデートは、性能、電源管理とバッテリ効率、メディア再生、互換性に関するRTM(製造工程向けリリース)後のアップデートを提供するものだという。Windows 8のRTM版は、2012年8月1日に配布された。
顧客は従来、Microsoftがこれらのアップデートを広範に配布する「Service Pack 1」(SP1)を待たなければならなかったが、Microsoftは今回、これらのアップデートをサービスパックより早く顧客に届ける新しいツールとプロセスを開発した。
Windows担当プレジデントを務めるSteven Sinofsky氏は、ブログで次のように述べている。「MSDNの参加者や企業顧客は、本日(10月9日)、Windows Updateを介してこれらのアップデートを各自のWindows 8搭載PCに導入できるようになるだろう。これは、毎月第2火曜日の午前10時頃(太平洋時間)に当社が提供しているWindows Updateの定例更新の後に実施される」
Microsoftのサポートページの記事によると、この累積アップデートに含まれる内容は以下の通りだ。
今回のアップデートは、開発コード名やロードマップを追跡調査しているわれわれのような層にとって興味深い。というのも、一部の見方では、Windows 8のアップデート版とうわさされ2013年夏にリリースされる可能性のある「Blue」が、単にSP1になるのではないかと予想されていたからだ。今回、このサービスパックに似たアップデートが提供されたという事実は、Blueが間違いなく「単なる」一連の修正以上のものになることを意味すると言えるだろう。新機能もいくつか含まれるだろうと筆者は予想している。
では、Windows 8には従来のようなSP1は登場するのだろうか? また、出るとすればその時期は? どちらの疑問についても、現時点では見当がつかない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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