6月にソーシャルメディアを使った新プロジェクト「にっちゃん」をスタートした日産自動車。編集長に放送作家の鈴木おさむさんを迎え「日産に興味を持っていないお客様とも接点を作っていきたい」という。日産ファンに向けて、そして新しい日産のファンを増やすために取り組んでいるというソーシャルメディアについて、マーケティング本部販売促進部の塚原隆彰氏にお話を伺った。
日産のFaceBookページを中心に”にっちゃん”の情報を提供しています。現在は一日に一回程度はにっちゃん関連情報を提供していますが、反応は上々です。もともと、”にっちゃん”というのは”日産の本気の新しいチャレンジ”という意味で、ソーシャルメディアを活用して今まで以上に日産が生活者の皆さんと交流しながらコミュニケーションをつくっていくというプロジェクトなんです。日々の情報発信だけではなく、編集長の鈴木おさむさんといくつか企画を手がけるのですが、その準備を進めています。
「東京モーターショー2009」が開催された時に、会場の様子をTwitterでお伝えするため期間限定で始めました。その際たくさんの方にフォローしていただいて、これは期間限定で終わるのではもったいない、ということで企業アカウントに移行しました。
Facebookは日産自動車と日産リーフ。Twitterは公式のほか「モータースポーツ」、「100%電気自動車リーフ」、「日産LV」を運用しています。
リーフに関しては、当初EV車という特性上テレビCMの短い時間ですべてを伝えきることは難しいと判断し、あえてテレビCMを使わないマーケティング戦略を取りました。ただすごくいい自動車だという自信はあって、その良さを理解していただければ支持が得られるだろうと考えていたんです。その良さを伝えるツールとして出てきたのがソーシャルメディアだったんです。
また、今までのガソリン車とは違うため、購入を検討されているお客様も、走行中電気が切れたらどうなるのか、充電はどこでできるのかなど、いろいろ不安な部分があるだろうなと。そのためオーナーの方の声を汲み取れるような仕組みを作りたかった。Facebookは双方向のメディアですからお客様からの声が届きやすいといった点でも、リーフのマーケティング戦略に合っていましたね。
今は登場から約2年が経過し、表現方法を少し変えてきていますが、こういった理由から発売前からリーフには特別にソーシャルメディアの専用アカウントを設けました。
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