Motorola Mobilityは同社の「XOOM」タブレットを巡る知的財産訴訟で、たとえそれが空虚な勝利であるにせよ、勝訴を手にした。
Dow Jones Newswiresによると、ドイツの裁判所は、Google傘下のMotorola Mobility製XOOMタブレットがAppleの「iPad」のデザインを模倣していない、との判決を下したという。Appleはもともと、iPadの意匠のうち3件をXOOMが侵害したと主張していた。
この勝利は、Motorolaが次期タブレットの合法性を強化する材料にはなるが、XOOMにはあまり意味がない。iPadが引き続きタブレット市場を支配しているのに対し、XOOMは市場に初投入される「Android 3.0」(開発コード名「Honeycomb」)搭載端末として待望の製品だったにもかかわらず、ほとんど実績を残せなかった。
XOOMがあまりに苦戦したため、米国ではMotorolaの通信事業者パートナーが後続タブレットの名称を「XYBOARD」に変更したが、売り上げにはまったく効果がなかった。
Motorolaはまた、iPadの意匠を無効にするよう求めたが、ドイツのデュッセルドルフ裁判所は同社の主張を退けた。
米CNETはMotorolaとAppleにコメントを求めているが、本稿掲載時点で回答は得られていない。
Appleによる最初の提訴は、XOOMを欧州全域で販売禁止にしようとする取り組みの一環だった。Appleの狙いは、Motorolaに厳しい罰を与えて交渉のテーブルにつかせ、ライセンス契約を締結するというものだった。デュッセルドルフ裁判所は、Appleとサムスンが争っている別のタブレット関連訴訟も審理している。
どちらの主張も退けられたことから、ドイツの裁判所はAppleが訴訟費用の3分の2を支払い、残りをMotorolaが支払うよう命じた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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