AppleがMotorola Mobilityの「XOOM」のデザインをめぐり、欧州連合(EU)に訴えを起こしていたと、ブログ「FOSS Patents」が米国時間8月10日付の記事で伝えている。
FOSS Patentsの記事によれば、Appleはサムスン電子を相手取ってドイツの裁判所に訴えを起こしたが、その訴状の中でMotorolaを相手取った訴訟についても言及しているという。Appleがいつその訴えをEUに起こしたのか、正確にはわかっていないが、FOSS PatentsのFlorian Mueller氏によれば、サムスンへの訴訟を起こす前か、または同じタイミングで訴えた可能性があるという。
「Android」ベースのXOOMは、10.1インチのディスプレイを搭載し、Wi-Fiのみのモデルと、Wi-Fiと3G接続の両方に対応したモデルがある。価格は前述のモデルの違い、あるいは通信契約を結ぶかどうかで、499ドルまたは599ドルとなる。
MotorolaとAppleが初めて角を突き合わせたのは、「iOS」ベースの端末と一部の「Mac」が18件の特許を侵害しているとして、MotorolaがAppleを訴えた2010年10月のことだった。その後ほどなく、AppleはMotorolaの「Droid」、「Droid2」、「Droid X」などのスマートフォンが6件の特許を侵害しているとして、Motorolaを提訴した。同年11月には、米国際貿易委員会(ITC)が、特許を侵害したとするMotorola製デバイスの禁輸を求めるAppleの訴えについて、これを調査するとの決定を下している。
米国では、FOSS Patentsの記事が出る前からMotorolaとAppleの対決はすでに始まっていたと言えるが、今回Appleが大西洋をまたいで欧州でもさらに大きな勝利を得ようとしていることが明らかになった。
Appleは10日、オランダを除くすべてのEU加盟国でサムスンのタブレット「GALAXY Tab 10.1」の販売を禁止する仮差し止め命令を勝ち取った。さらにAppleはドイツの地方裁判所に対し、違反行為ごとに35万ドルの罰金、またはサムスン幹部の収監を求めている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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