ソリッドステートドライブ(SSD)ストレージはMacBook Proの重要な部分で、これは円盤が回転するドライブを搭載しない初めての「プロフェッショナルな」ノートブックかもしれない。512Gバイトの追加オプションなど、さらに容量を追加できることも重要だ。しかし、新しいポートや接続も重要である。その点でこの新しいMacBook Proには、筆者がMacBookで見てきた中では最大の変更が加えられている。
Thunderboltポートは2基搭載され、いまのところまだ十分に使われていないこの接続ポートがもっと価値あるものであることを誇示している。USB 3.0も、特に外部ストレージを追加してSSDを補うためには、非常に便利だ。しかし、本当に驚かされたのはHDMIポートだ。われわれは長いこと、HDMIポートの搭載を望んできた。大型のテレビやプロジェクタ、外部モニタなどにコンテンツを表示させるのに一番簡単な方法だからだ。Appleは必ずしも、「実用的だから」という理由で機能を追加するとは限らない。HDMIのサポートを求めるたくさんの記事にとうとうAppleが応えてくれたということだろう(とも、考えづらい)。
新しいMacBook Proは、薄さが0.71インチ(約1.8cm)で、MacBook Airの薄さにほぼ等しく、ウルトラブックの薄さの範囲内であることは間違いない。新しいMacBook Proは、重さが4.46ポンド(約2.02kg)で、MacBook Airよりは重いものの、従来の13インチのMacBook Proの重さに近い。MacBook Airと同様、新しいMacBook Proは光学ドライブを搭載していないが、徐々に薄くなるくさび形のデザインではなく、均一の厚みとなっている。
磁石で装着する電源コードテクノロジである「MagSafe」も、再設計された「MagSafe 2」となり、コネクタのサイズが小さくなった。
解像度が2880×1800ピクセルの15.4インチのディスプレイは220ppi、つまり合計518万4000個のピクセルがある。Appleによれば、これはノートブックのディスプレイとしては最高の解像度だという。それは、アスペクト比16:10でのiPadのピクセル数をしのぐものだ。このディスプレイは、コントラスト比も高く、IPSテクノロジを搭載しているほか、光沢のある画面であるにもかかわらず、反射が75%少なくなっている。
Retina Displayは、Appleのアプリ(「Mail」「Safari」「iPhoto」など)に対応しており、サードパーティーのアプリでも対応するものが増えてきている。iPad第3世代と同様に、古いアプリはピクセル2倍表示になる。
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